●登場人物／真上直進（まがみまっすぐ。下町育ちの熱血少年。種子島でロケット打ち上げを間近に見たことがきっかけで、宇宙飛行士になることを決意。私立銘成学園付属中学１年生で、サッカー部に所属）、青山空知（あおやまそらち。直進の親友。山の手育ちでおとなしい性格だが、かなりの秀才。直進と同じく銘成学園中１年。サッカー部でもチームメイトで、名司令塔として信頼されている）、観月さやか（中森第二中１年生。直進とは小学校が一緒だった。再会し、お互いに惹かれあっていく）●あらすじ／二人の武装学生が拳銃や刃物を手に、さやかを人質にし放送室に立てこもった。しかし、これは映画研究会の劣等生二人・菊池と小坂が仕組んだ悪質な芝居だった。放送室に乗り込んだ直進は、大切な人を傷つけた卑劣な連中に、怒りを爆発させる。二人は謝罪し、一見ことは納まったかのように思えたが、ここから新たな事件が始まっていく。事情を聞かれたさやかは、学園長から「何もなかった」ことにするよう強制させられ、直進だけが３日間の停学を言い渡された…（第１話）。●本巻の特徴／さやかは、放送室で監禁された時に撮影された卑猥なデジカメの映像と、それを記録したパソコンのフロッピーをネタに、犯人二人から脅されていた。それを知った直進は、空知、トラ、ユリらの協力を得て、菊池が持っているパソコンの全てのデータを消し、二人をたたきのめそうとする。しかし、事件はますます大きく、そして最悪の方向に展開していく…。意外な、しかも悲しい結果を迎える第５集。●その他の登場人物／緑川風子（通称プー子。直進の幼なじみで、今や売れっ子のアイドル。事故により言葉をしゃべれなくなった）、天野サトシ（直進の幼なじみ。交通事故で一家を失い、アメリカの叔父夫婦と暮らすことに）、清水大河（サッカー部のキャプテン。通称トラ）、ユリ（直進の家庭教師。トップクラスの工業系大学生で、バンドのボーカルもしている）