▼第29話／揺るがぬ心の根▼第30話／持ち場を離れる男▼第31話／背を向ける筋道▼第32話／諦めと恨みの季節▼第33話／明日なき男の切望▼第34話／背水の陣の支度▼第35話／思い辿る夢路▼第36話／思いの奥の絆▼最終話／野球の傍の人々●主な登場人物／門前弘之（ドラフト1位でプロ野球『東京グレイツ』入団。一軍未勝利のまま解雇されたが、3年後、『ファルコンズ』職員として球界復帰することに…）、矢畑晴美（門前と同期で『東京グレイツ』に投手として入団したが、一年で退団。その後、大リーグ入りし、首位打者獲得など大成功を収めた）●あらすじ／現在の石根体制を快く思わない元ファルコンズ監督の武智が、矢畑にチームを見捨てるよう要求した。それに応じた矢畑は、石根監督に「2年で優勝できなければ辞任」を公言するよう迫るが、石根は無謀にもこれを1年繰り上げ、来季での約束で構わないと誓う。武智に肩入れする理由を尋ねた門前に対し、矢畑は、少年のころ父親と観戦したファルコンズの試合の思い出を語りだし…（第29話）。●本巻の特徴／ファルコンズの難局に何も出来ずにいた門前は、自分にできる「マウンドとは違うやり甲斐」を求めて迷走していた。そんな中、古巣『グレイツ』の郷監督からトレーニングコーチに誘われるが…!?　プロ野球界の未来を問う衝撃作、堂々の完結集!!●その他の登場人物／鳥塚敏江（日の出ビール会長。弱小球団『仙台ファルコンズ』を買収し、そのオーナーに）、石根秀平（『ファルコンズ』新監督。15年ぶりに球界復帰した、かつての名指導者）、武智宗介（現役時代“ミスターファルコンズ”として活躍した大物OB。監督経験もあり、チームへの影響力は大きい）