▼第1話／最高にいやらしい女▼第2話／現実主義（リアリズム）と迫真性（リアリティー）▼第3話／眠らせない奈津子▼第4話／人に笑われても構わない▼第5話／あたしじゃだめですか？▼第6話／裏切りの前夜▼第7話／真夜中から漏（も）れてくる声▼第8話／余剰なイメージ

●主な登場人物／空山アキラ（東京美術大学［通称：東美］油絵科1年。19歳。「東美で10年に1人の逸材」といわれる逸材で、滝田圭二郎を目標としている）、滝田奈津子（滝田圭二郎の妻。27歳。以前は滝田のモデルをしていた）
●あらすじ／自らの作品が入選した二科展の会場にやって来た美大生・空山アキラは、そこで不思議な魅力を持った奈津子という女性に出会う。一瞬で彼女に魅せられたアキラは、さらに彼女が世界的な洋画家・滝田圭二郎と親しい間柄であることを知る。会場を訪れていた滝田と奈津子の会話ぶりや、見た目の年齢差から、アキラは2人が父娘であると考えるが…（第1話）。
●本巻の特徴／自分の絵の行き詰まりを打破すべく、尊敬する画家・滝田圭二郎の書生となったアキラ。彷徨える欲情が滝田の妻・奈津子へと辿り着いた時、禁じられた享楽の世界への扉が開き始める…。
●その他の登場人物／滝田圭二郎（海外で高い評価を受けている“洋画の巨人”）、小田ユカリ（絵画専門の新人ヌードモデル。世界で認められる作品のモデルをつとめることが夢）