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カクリヨの短い歌2
- 作者
- 雑誌
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- 590pt/649円(税込)
真晴からの脅迫状が完道を歌典寮の巣窟に!
たまたま歌の家に生まれ、双子の兄よりも才能に恵まれていたという理由で、逃げることも許されず、絶えず歌をたたきこまれた。そのせいで体の弱かった妹は病に倒れ、早すぎる死を迎えようとしている。歌に支配された一生といっていい。
少年は妹に辞世を詠んでもらいたくなかった。詠めば妹の死が逃れられないものであることを思い知らされることになるという恐怖もあったが、それよりも大きかったのは「自分の言葉でしゃべってほしい」という願いだった。悔しいなら悔しいと、悲しいなら悲しいと、与えられた形式ではないむき出しの言葉を口にしてほしかった。しかし少女は、手を強く握っても握り返してくれなくなってしまった……。
不変なものなどなにもないのだ。だから、妹の辞世を覚えているなど無駄だ。
―――歌が憎い。妹を奪った歌を一首残らず、必ずこの世から―――
話題のガガガ大賞受賞作の続編が早くも登場!シリーズ2作目にして早くも最高傑作!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。