▼第44〜54話
●主な登場人物／宮本すばる（一流のバレエダンサーを目指す天才少女。幼い頃のできごとがきっかけで踊りの才能を培う）、ニコ・アスマー（ワルデハイム・バレエ団所属のダンサー。事故で恋人を失い、自らも失明。現在、すばるのパートナーに）
●あらすじ／「ヴァルナ国際コンクール」の一次審査直前。ニコが今は亡き昔のパートナーのことを引きずっていた。それを知ったすばるの目からは思いがけず涙が溢れ、知らぬうちにニコのことをパートナーとしてではなく、男性として好きだったのだと自覚する。その時、ひとり泣く姿をライバルのシュー・ミンミンに目撃されてしまい…（第44話）。
●本巻の特徴／ついに開幕した「ヴァルナ国際コンクール」。直前になってニコとの仲にヒビが入り、すばるは最悪の状態で一次審査の舞台に上がる。「白鳥の湖」の登場人物“黒鳥姫〈オディール〉”に自身を重ね、挑発的な舞を魅せるすばるだが、果たして…!?
●その他の登場人物／シュー・ミンミン（アメリカン・バレエ・シアター所属のダンサー。中国雑技団出身という異色の過去を持つ。同じコンクールに出場するすばるを強烈に意識）、ユーリ・ミハイロフ（すばるが所属するワルデハイム・バレエ団の芸術監督）、ザック・ジャスパー（すばるがニューヨーク時代に所属していた、システロン・バレエ・カンパニーの主宰者）、ロビー（システロンのメンバー）、プリシラ・ロバーツ（ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパル。バレリーナとしての頂点を極めた今も、飽くなき成長を求めている）