《いくつもの巨大天体が地上に落ちて世界は滅びる。》 この危機に政府は、人類が誰ひとり生き残れなかった場合の保険をかけた。
プロジェクト名は『7SEEDS』。
若く健康な人間を選び冷凍保存し、地球を災厄が襲う中眠らせ続け、やがて人が住める環境に戻ると解凍し放出する。
選ばれた7人の種は、変わり果てた未来の世界で目覚めた。
各地で目覚めた「春・夏A・夏B・秋・冬」の5つのチーム。それぞれの視点に切り替わり、物語は進んでゆく…
物語はここから始まる――…
ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、荒れ狂う海の上にいた。8人を乗せた船がたどり着いた先は、見たこともない植物が生い茂り、気味の悪い生物が這いまわる無人島。平穏な日常は唐突に終わり、サバイバルが始まった。救援はいつ来るのか…そんな中、「ガイド」を名乗る女性が衝撃の事実を明かす。
誘拐やテロじゃない。これは政府のプロジェクトだった…
あなたに会うために私は生きる
水と食料を手に入れるため命がけで戦う。“ここ”はそういうところだった。恋人がいない世界に来て2週間。寂しさをこらえ、いつか帰れると信じてがむしゃらに働く花。本当に世界は滅んだのか?大切な人も夢も消えてしまったのか?
花たちは真実を確かめるため、海に出る――…
死よりも辛い孤独な戦いの始まり
目覚める時に「解凍」に失敗し死亡した者、獣に殺された者…冬のチームは早くもたった3人になってしまった。寒さに震え、獣に怯え、それでも励まし合いながらシェルターを目指す過酷な旅。その中で芽生える友情と恋心…彼らは寄り添い互いを温めあった。
しかし、自然の猛威は残酷に3人を蝕んでゆく…
この計画を決して許さない
秋のチームは2人のリーダー的存在によって、厳しい規律でチームを統一し村を作り上げていた。はじめは狼狽え、次に夢を抱き、やがて絶望した。支配と暴力と薬物、そして略奪…
この地獄へ送り込んだ“計画”の首謀者への激しい怒りが渦巻いていた。
『7SEEDSプロジェクト』のために育てられた子供たち――…
未来の過酷な環境下でも生き抜けるよう生まれた時から教育されてきた子供たち。テストという名のふるいにかけられ最終的に選ばれた7人が「夏のAチーム」に入る。世界の先導者となるべく互いを助け合い、高めあい、育ってゆく彼らの目は未来への希望で輝いていた。
でも、選ばれなかった仲間は、どうなってしまったんだろう…?
その日、日本に何が起こったのか
地上に隕石が降り注ぐ瞬間を、人々は地下から見ていた。隕石衝突に備え造られた避難シェルター「龍宮」。芸人、超有名歌手、プロ野球選手、漫画家…龍宮に集められた娯楽のプロたちは、人々に活力を与えるために雇われていた。
衣食住と娯楽を供給され、人々は絶望から立ち上がり始めていた…はずだった。
7SEEDSプロジェクトに選ばれた者の名前には必ず季語が含まれている。