車内 ラノベ の検索結果 2件
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ななかさんは現実
鮫島くらげ 双龍
第4回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞。
俺は電車のなかで居眠りをしていた。
ラブコメマンガのヒロインななかさんとキャッキャウフフする2次元ドリームを見ていた。「ウホッ」という声で目をさますと、近くにいたオッサンが「やらないか」とか言ってきた。俺は夢で美少女にツンツンしていたはずが、そっち系の見知らぬオッサンにモーションをかけてしまっていたようだ。
アーッ!
俺はチカンじゃない! そういう趣味もない! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…といくら謝っても「嘘だッ!!!」と認めてくれない。
「やめなさい!」
――そこに現れたのはひとりの美少女。どこかで会ったことがあるような。っていうか、さっき夢で!
「電車内での性行為はつつしんでくださいよ!」
ちょ、おま! ちげーよ!
「……ははァん。こりゃあ俺たちの仲を引き裂こうってハラだな?」
そう言ってオッサンはななかさんに激似の少女にフリッカージャブを繰り出すも、彼女はデンプシーロールを駆使してボッコボコに!
まじパネェ。
……それが、俺が絶賛片思い中の二次元の女の子“ななかさん”によく似た謎の美少女との出会いだった。
第4回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
黄昏世界の絶対逃走
本岡冬成 ゆーげん
第4回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞
『黄昏予報の時間です。本日の黄昏濃度は約80パーセントになる見通しです。発作的な自殺には注意しましょう』
全天を覆う茜色の空。《黄昏》はヒトの弱い心に入り込み、支配し、死に至らしめる病の元凶。世界は《黄昏》により憂鬱になり、生きる気力を失った人々で溢れていた――。
そんな世界でフリーのエージェント(なんでも屋)を生業としていたカラスは、革命家・カヤハラから、《黄昏》を浄化するという《黄昏の君》の奪取を依頼される。超長距離輸送列車《トワイライト》により帝都に輸送される最中、転覆した車内から気絶した《黄昏の君》――飾り気のない黒いドレスに身を包んだ美少女・メアリを奪ったカラスだが、なぜかメアリはカラスに懐き、ともに目的地までの短い旅を続けることになる。行く先々で《黄昏》に冒された人々との出会いと別れを繰り返しながら……。
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』『おおかみかくし』など、数々のメディアでヒット作を世に送り出している竜騎士07氏がゲスト審査員を務めた「第4回小学館ライトノベル大賞」にて、優秀賞を受賞した作品がついに刊行! 『とある飛空士への追憶』(著/犬村小六)をも彷彿とさせる、青年と少女の逃避行。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。