蟻 の検索結果 5件
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ヨシボーの犯罪
つげ義春
▼第1話/ある一夜▼第2話/蟻地獄▼第3話/女忍▼第4話/なぜ殺らなかった▼第5話/ねずみ▼第6話/庶民御宿▼第7話/ヨシボーの犯罪▼第8話/魚石▼第9話/窓の手▼第10話/少年▼第11話/近所の景色▼第12話/ある無名作家 ●登場人物/私(語り手。くぼ地の集落に散歩に行く/近所の景色)。李さん(くぼ地にすむ朝鮮人。大きな雷魚を飼っている/近所の景色) ●あらすじ/うまそうな女か、まずそうな女か…、ピンセットで一センチほどさしてみるとほぼわかる。ピンセットの血を洗う。水の中でピンセットを小さく折り曲げ、手中にかくす。五十歳まで拘禁されたら、青春は、とりもどせない。なんとしてもかくし通さなければ…。いつか夢でみたような、どこかなつかしく残酷な超現実の世界(第7話)。▼私の家のそばに、くぼ地にバラック建ての家が並んだ一角があった。今にも朽ち果ててしまいそうだが自然のぬくもりが感じられる、そんな一角に散歩に出向いてぼんやりと過ごすことが好きだった。そうすることで気持ちが安まるのだった。しかし今、集落は立ちのき問題でゆれていた。そこに住む顔見知りの李さんは、一メートルはある大きな雷魚を飼っていて…(第11話)。 ●本巻の特徴/深層心理に光をあて展開される、印象的な風景を描いた表題作のほか、人間の欲望が関係性をゆがめていく皮肉な結末の作品群や、日常の中の生活の手ざわりを切り取ってみせる一連の作品など、独自の世界観が表現されている。 ●その他の登場キャラクター/女忍(第3話)、犬丸入道重勝(第3話)、助佐(第3話)、行商人Kさん(第6話)、私(第8話)、T君(第8話)、グロリア(第9話)、義坊(第10話)、カズ子(第10話)、安井(第12話)、奥田伸一(第12話)、木山君(第12話)●その他のデータ/発表された年・月~ある一夜(1958年12月)、蟻地獄(1960年 4月)女忍(1960年5月)、なぜ殺らなかった(1961年4月)、ねずみ(1965年2 月)、庶民御宿(1975年4月)、ヨシボーの犯罪(1979年9月)、魚石(1979年 10月)、窓の手(1980年3月)、少年(1981年7月)、近所の景色(1981年10月)、ある無名作家(1984年9月) 解説 ~川本三郎(評論家)
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整形依存パラダイス 猿顔ブスには理由がある
和田海里
横顔が猿にそっくりだよね? それは思春期の女の子にとって、あまりに残酷な一言だった。中学生時代、同級生男子の心無い陰口に深く傷ついた藤浦たまきは、大学入学を前にして一念発起。子供の頃からのお年玉とバイトで貯めた金をはたいて整形手術を受け、惨めだった過去と決別する。新しい環境で華々しく「デビュー」を果たした、たまきはサークルの新勧やコンパでモテモテ。さらには、路上スカウトから美人と持ち上げられ、プライドをくすぐられてキャバクラで働き始めるが…。整形の魔力に魅入られた女子大生の蟻地獄を描く連載スタート!
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依存極楽・中毒パラダイス
和田海里
学生時代、私の引き立て役だったあの娘がエリートと結婚? タワマンに住んでる?そんなの絶対許せない!! 婚期を過ぎたOLまりあは、かつて見下していた友人たちが次々結婚していく中、焦っていた。二十代の頃は美貌で、モテモテだった彼女も、三十路も半ばを過ぎた現在は、合コンでも「年増のキャバ嬢」扱い。早くかっこよくて金持ちで自分だけを愛してくれる人と出会いたい…。そんな思いから若さと美に執着するまりあは、美容のSNS友に誘われて海外整形ツアーに参加するが…。どうしても抜けられない蟻地獄!! 様々な「依存症」に喘ぐ女たちの心の闇を描く新シリーズ、スタート!!
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柘榴ノ地獄
雲雀ヶ丘柿屋敷
美しく、残酷で、優しい妖奇譚、此処に誕生
妖かし蔓延る何時か何処かの日の本に似た国――
怪力が取り柄の少年・蟻助は、謎の光で人の傷を癒やし救う少女・ゆゆ子に
ほのかな恋心を抱いていた。
ゆゆ子もまた心優しい蟻助に対して好意を寄せていた。
お互い、決して自由ではないが幸せな日々。
だがその日常は、ゆゆ子が奇病にかかり癒しの光を出せなくなったことにより
一変してしまう。
全てはゆゆ子を救うため、蟻助と魑魅魍魎の数奇な物語が今始まる―― -
古祭(いにしえまつり)
楠桂
戦国乱城哀話を今に伝える蟻妻の地で、自殺癖のある少女・沙霧が体験する恐怖の一夜。異色女流が描くオカルトロマン!!