玉城るか
あの日、舌で濡らされた君の薄い唇を見てから、私の中の何かが変わった。真っ赤に染まったその唇に私が触れたら、いったいどんなふうになるのだろう。私のこの絶対に秘密の欲望なんて知りもせず、屈託のない笑顔で近づいてくる君。こっちに来ないで!!でも、その美しい唇をもっと私に見せて――。