死にたい の検索結果 4件
-
バスタブで暮らす
四季大雅 柳すえ
22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める。
「人間は、テンションが高すぎる」ーー
磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。できれば二十歳で死にたい……。
オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。
逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。
けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。
「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ホロウフィッシュ
むつき潤
世界が滅ぶ時、一緒に死にたい人はいますか
2019年、3月。
静岡、海沿いの街――
母親を亡くした過去を引きずる、高校一年生の椎良(シイラ)と、
彼に片想いをする幼なじみの杏子(アンコ)。
いつか大きな地震が来て、
この街ごと海に沈んだとしても構わないという少年と、
彼と生きていくために、一緒に東京へ行こうという少女。
いつまでも続くかと思われた、生ぬるい液体に包まれたような日々。
“だけどあの日……椎良はあの人に出会ってしまったんです”
――訪れてしまった運命の出会い、走り出す恋。
それは、背後に忍び寄る不穏な事件の気配もまだ遠い、
春のできごと――
『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、
“終末”と“再生”の恋物語、開幕。
原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』 -
こうして彼は屋上を燃やすことにした
カミツキレイニー 文倉十
「鳥肌モノ」と麻枝准が賞賛した、青春小説
「他に好きな人ができたんだ」
「い、嫌だっ」
彼氏のアメくんにフラれて生きる希望を失った私は、衝動的に学校の屋上へと向かう。身を投げるために。
けれどそこで私は、「ライオン」「ブリキ」「カカシ」と『オズの魔法使い』になぞらえて呼び合う奇妙な3人と出会う。みんな私と同じように死にたいと思っていて、だけど3人は「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」なんてあっけらかんと言う。拍子抜けして、自殺する気がしぼむ私。そして、アメくんとの思い出に彩られていない唯一の場所である屋上へと、日々、私の足は向くことになる――。
「独特の空気感を纏ったジュブナイル小説(あえてライトノベルとは呼びません)。オズの魔法使いに登場するキャラクター名で記号的に呼び合う仲間たちの物語なので、その空気が後半まで壊れない。そしてそれを壊す時=その隠されていた登場キャラクターの名前が一気に明かされるシーンは、鳥肌モノでした」と『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准氏が賞賛した、第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
さよーならみなさん
西村ツチカ
物語のヒロイン、木村みなちゃんはごくごく普通の女子高生。しかし彼女の前には次々と「厄介男子」が登場、「死にたい…」、「解脱したい…」などの世迷言に言いだす。そして彼女はこうつぶやく。「なんともはや…」 真面目で心優しいみなちゃんは、厄介男子たちにどう立ち向かうのか? 彼女の行く末は果たして・・・