大きさ の検索結果 5件
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世界の中心で、愛をさけぶ
片山恭一
超人気のベストセラー。
主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。
物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。
生前の彼女との思い出を回想するように、ふたりの出会い、放課後のデート、恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、ふたりだけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病院からの脱出、そして空港での彼女の死までのストーリーが語られていく。
その中で朔太郎は自分の「いま」が、彼女との出会いから始まっていたことに改めて気づく。
アキの死から十数年が経過した今も粉状になった彼女の遺骨の一部を小さな硝子瓶に持ち続けていた朔太郎は、新たな恋人とともにアキとの思い出が詰まった郷里を訪ねる。そして「アキの死」が残したものの大きさを感じながら、ふたりがかつて一緒にいた郷里の学校のグラウンドで静かに骨を撒いた――。
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。 -
ワイルドマウンテン
本秀康
中野区内に、ひときわ高くそびえる大きな山。そこに「ワイルドマウンテン町」は存在する。ここの町長・菅彦は、最近まで地球防衛軍隊長を務めていて、この日は当時の部下・小柳くんが退職金を持ってきてくれた。目の前に積まれた札束はなんと2000万円。その金額に、菅彦は改めて失ったポストの大きさを再認識する。
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ねがい
楳図かずお
友達とあまり遊ばず、ひとりでいることが好きな少年・等。ある日、ゴミ捨て場で頭の大きさくらいの木の切れ端を拾ってきた等は、そこから自分だけの「ロボット」を作り上げる。何本ものクギを打ち付けた歯、縫い跡の目立つ髪や眼など、はた目には不気味な人形に”モクメ”と名付けた等は、やがて「本当に動いたらなあ」と思うようになり、宇宙のエネルギーに念力をかけて願いごとを叶えようとするが…。
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太郎くんは歪んでる
桜田雛
あたしの胸が大きくなったのは、彼のせい。胸がまた大きくなった。大好きな幼なじみ・太郎くんは、あたしの胸が大きくなったと嗤(わら)って、そしてイジワルに言う。『やっぱ胸は、ほどほどの大きさがいいよな』オシャレした私を見て、バカにしたように言う。『おまえ、俺にどうされたいの?』…好きになってもらいたいの。その気持ちを、あなたは今日も、嗤う…。
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蜜の夜
西城綾乃
甘い香りに縛られる。危険で美しい私の弟——…血のつながった弟・夜香(やこう)に惹(ひ)かれ 抱かれるようになった私 彼にとって特別な存在でいられるなら この罪の大きさにも 耐えられると思っていたけれど もしかして夜香は 私を弄(もてあそ)んでいるだけなの…? 西城綾乃が描く激しく切ない恋物語