墓場 の検索結果 5件
-
恐怖の灯台
つげ義春
劇画台頭期に描かれた、異色スリラーの名作。1958年に若木書房から刊行された貸本単行本の完全復刻です。
密航に成功した少年がたどりついた島が物語の舞台で、そこは座礁した船の墓場でした。その島の灯台長である少年の父親の不可解な言動から謎が謎を呼び、灯台をめぐって事件が展開してゆきます。著者が江戸川乱歩に惹かれ、「四つの犯罪」など傑作ミステリを立て続けに描いていた時期の作品で、作者の健全なヒューマニズムやユーモアなどの資質が素直に表現される一方で、ニヒリスティックな面もうかがえる興味深い作品となっています。
著者の4年ぶりとなる連続インタビューが付録についています。 -
警眼-ケイガン-
早坂ガブ
人気爆発!戦慄の痛快クライム・サスペンス
警視庁の墓場と呼ばれる、捜査第六課…通称・ロクジ。
ロクジとは、「南無阿弥陀仏」の六字を指し、警察の隠語“死体”を意味していた。
ある日、ロクジへの異動を命じられた、大黒天音(おおぐろあまね)は窓際部署への転属に嘆く。
だがそこで、「テル」という謎の力を持つ、ギャンブル好きの風変わりな刑事・恵比寿警(えびすけい)と出会うのだった。
常人では判断できない一瞬の表情より、「喜び」「興奮」「嫌悪」などの隠された感情「テル」(兆し)を読み取る、恵比寿の能力…!!
その「テル」の力をもちいて、凶悪殺人事件の数々に、二人が立ち向かう…!!
第1集では、CASE1「闇カジノ殺人事件」、CASE2「ワークショップ殺人事件」、CASE3「お笑い芸人殺人事件」の三編を収録!! -
堕ちる
菊池直恵
美人検察官のもう一つの顔は売春婦。そして彼女は殺された…!
大学生まで、実の父親と禁断の関係を続けていた正美。
愛する者との永遠の別れは、ある日突然訪れた。
全てを知りながら、自身も隠れて不倫を続けていた母は
お互いの秘密を墓場まで持っていくことを提案し、娘と決別した。
父の影を追い、同じ検察官への道を志す正美だったが、日々心の疼きを鎮まらない。
「お父さんとシタい…」
いてもたってもいられず、立ちんぼが客引きするラブホ街に足を向ける。
頭の中を法律の条文が巡る中、母親の言葉が頭に浮かんだ。
「バレなきゃ大丈夫なんだから…」 -
藤井寺さんと平野くん 熱海のこと
樺薫 坂口安吾 あめいすめる
青春の墓場――これはミステリでは、ない?
ベースボール・フリークの藤井寺さんは、魔球を操った名投手・大鹿煙の孫娘。祖父を球史の闇に葬った「投手殺人事件」の真犯人を知るため、彼女と僕は熱海へ――。温泉、海、推理。あらゆる予想を裏切る不定形小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
祝福屋福助大入
業田良家
誕生日、結婚、開店祝い、お正月、還暦祝い、入学、就職……ゆりかごから墓場まで人生のあらゆる出来事を祝福してくれるのが”祝福屋”!!しかし、”祝福屋”に寄せられる要望は複雑なものばかり。花嫁が現れない結婚式。入社してから定年まで、デパートのお客様相談室係として働き続けた男。仲が悪い嫁と姑……