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エチカの時間
玉井雪雄
トロッコ問題発生!究極の倫理ゲーム開始!
渋谷スクランブル交差点付近で
巨大鉄球が落下――!
250人と3人、どちらを助ける!?
Fラン大卒のフリーター日野の前に
突如、次世代AI七太郎(ななたろう)と
「エチカアカデミー」という謎の集団が現れる。
彼らの目的はAIの倫理(エチカ)を“育倫”することだと言い、
日野はエチカ案件=渋谷鉄球落下事故で
250人と3人のどちらか一方を助けるとしたら
どちらを助けるか、という選択を迫られる!
その選択は現実を決定するというのだが――!
「トロッコ問題」が現実に発生したら
あなたはどちらを選ぶ?
圧倒的ジレンマを突き付ける
究極の倫理ゲーム、ここに開幕! -
カムイ伝全集 第二部
白土三平
▼第1章/猿山(カミナリ/孤猿/伏兵/旅立ち/恋鳴き/逃げ水/帰還)▼第2章/谷地湯(道づれ/下剋上)
●主な登場人物/カミナリ(第一位のボス猿。メスたちからの信頼も厚く、確固とした地位を保つ)、ダルマ(第二位のボス。おっとりした性格)、キズ(第三位のボス。気性の激しい性格)、歯ッカケ(第四位のボス。四匹の中で一番若い)
●あらすじ/領地没収になった日置藩領内に、廃城をねぐらにする猿の群れがあった。第一位のボス・カミナリを筆頭に四匹のボス猿たちが群れを統括していたが、ある日、テリトリー内に一匹のよそ者が現われる事件が発生。さっそく第二位以下のボス猿が撃退に向かうが、あっけなく敗北し、ついにカミナリとの睨み合いとなる。よそ者は何を思ったか、その場は戦わずに森へと帰っていくが、その後も群れの付近につかず離れずで居座り続け…(第1章)。 -
熊撃権左−明治陸軍兵士の異世界討伐記録−
三島千廣 クレタ
マタギの矜持、いざ。
日露戦争の時代。二〇三高地、旅順攻囲戦の真っ只中にその男はいた。東北出身のマタギ、雨竜権左衛門。またの名を「熊撃権左」。山々で獣たちと命のやりとりを続けてきた彼にとっては、戦場など恐れる場所ではない。鬼神のごとき働きを見せる権左だったが、敵の攻撃から上官を庇ったことで瀕死の重傷を負ってしまう。
もはやこれまで、と悟った権左。しかし、目を覚ますとそこは魔獣たちが棲息する異世界の地だった。朦朧とする意識の中、異形の魔物に襲われている少女、リュチカを助けたことで家に招かれ、瀕死の重傷だった権左は手厚い世話を受けることになる。
義に厚い権左は、受けた恩を返すため、異郷の山野で獣たちを狩ることを決める。異世界にあっても、彼のマタギとしての腕は一級で、権左は自然とリュチカたちの暮らす村に溶け込んでいった。
そんな平和な日々の中、ある報せがもたらされる。それは化け物という形容すら生ぬるい怪物熊が、付近の村々を襲っているという内容だった。権左はマタギとして、そして恩人たちを守るため、三十年式歩兵銃片手に魂を燃やす。
狩り、喰らい、戦い、吼えろ! 生命滾らす異世界狩猟ファンタジー堂々開幕!!