世話になった の検索結果 2件
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抱きしめたい
吉村明美
黒木花也・20歳。生まれた時から場末で育ち、親は特丸つきの水商売。ふとしたことから芝居青年の夏目雅夫と出会い…!?黒木花也(かや)は20歳。ストリッパーの母と2人暮らしの彼女は、生きる喜びも感動も知らずに生きてきた。ある日、母が警察の世話になったせいで勤めていた会社をクビになった花也。むしゃくしゃしていた彼女は、道ばたに置いてあったダンボールを蹴飛ばしてしまう。だが、その中には、芝居をしている青年・夏目雅夫が1週間かけてつくった紙吹雪が入っていた。雪の積もった白い街に舞う紙吹雪に、感動を覚える花也。翌日、新しい仕事を捜す彼女に、夏目は芝居の手伝いをしないかと言ってきた。お金に釣られてついていった花也の前には、彼女が今まで会ったことのなかった暖かい人たちがいて…!?
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桜花らんまん
くさか里樹
16歳のときに未婚の母となった桜花。今は遊園地の乗り物デザイナーをしながら16歳の息子の純直と2人で暮らしている。ある日、彼女の元にテーマ館のデザインの依頼が入った。訪ねてきた遊園地の経営者・緒形快は、若冠27歳。2人はテーマ館の下見をすることになり観覧車に乗り込む。だが、いきなり観覧車が止まってしまった。そんな緊急事態だというのに、急にしりとりを始めた快。どういう状況でも楽しんでしまう彼の姿に桜花は、16年前にお世話になった楽子おばちゃんの言葉を思い出した。「楽しもうと思えば楽しみはどこにでもコロがってる…」。実はそれを言ったおばちゃんというのは、快のお母さんのことで…!?