昌原光一
ここは、昨日の涙も笑いに変わる場所。華のお江戸の片隅に、小さな長屋がありました。侍大家のこの長屋、住人は揃いも揃って“ワケあり”者ばかり。過去の罪、大切な恋の終わり、親子のすれ違い、女の生きる道、自分の正義を貫くこと……苦しくって難しいこと全部、ここの“人情”がくるんでくれる。優しさ以上、お節介未満――ちいさな長屋の大きな人情、とくとご覧あれ!