魔力 ラノベ の検索結果 8件
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帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中
佐伯庸介 きんし
女司書が抗う、戦場の魔導書ファンタジー!
「クソみたいな図書館だ」と、女司書は吠えた。
《連合軍》と《魔王軍》との戦いが続く世界。
長い時が過ぎるなかで、人がかつて持っていた魔力はそのほとんどが喪われ、人類は鉄と火を主力とした軍隊と『勇者』『魔導具』といった数少ない神秘の力をもって魔族に相対するようになっていた。
戦況を打破するため、帝国皇女は過去の遺物たる『魔導書』の管理運用を狙い、最前線には似合わぬ『基地図書館』を試験的に配置。魔導書の修復・活用をその主任務とする『魔導司書』がその運営を行うことになった。
半信半疑だった帝国軍部は魔導書の力を見、その兵器としての本格的な運用を図り始めるのだがーーそこに、ただひとり、抗う女がいた。
それは軍基地図書館の『司書』の任を受けた女。
本を愛し、愛しすぎたゆえに職を失いまんまと戦場まで連れてこられてしまった女。
筋金入りの司書ーー魔導司書カリア・アレクサンドル。
眼鏡で八重歯で巨乳にソバカス、朗らかに良く笑い、すぐに手が出るいい女ーーそして誰より本を愛する女!
本を愛する司書の誇りが、戦争という現実に抗い始める。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
花街の萬屋 あやかし奇譚 ~物言う櫛~
藤本透 猫道ねこ
花街に巣くうは鬼かあやかしか。失せ物、揉めごと、よろずごと。青藍と蘇芳、二人のあやかしにお任せあれ。幻想時代怪異譚、開幕。
帝都を流れる湯埜川の中洲に広がる花街・湯ノ都。絢爛たるにぎわいと色恋のもつれが毎夜くりひろげられる遊郭地帯である。ろうそくからしたたるろうのように、涙と嫉妬、怨みと悲しみが日々流れ、あやかしたちを吸い寄せる。そんな花街を悩ませる揉めごと困りごとを引き受けるのは、あやかしが営む萬屋である。人ならぬ美青年・青藍は、今日も今日とて萬屋に舞い込んだ依頼“物言う櫛”の一件で櫛屋を訪れていた。櫛屋に代々伝わる“物言う櫛”は、それを授かった遊女を花街一の花魁に出世させる魔力を持つという。こともあろうに花魁見習いの雛櫛はそれを自分の客に契りとして与えてしまったのだ。青藍は櫛を回収して不始末を片付けたのだが、せっかく取り戻した伝説の櫛を、少年のような謎の禿・蘇芳が横から「俺に譲ってください」と奪おうとする。一目で蘇芳が人ならぬ者であると見抜いた青藍は、訴えを退けて持ち主である雛櫛へ櫛を戻す。だが、櫛の声を聞いた雛櫛は、櫛があやかしであると訴え、真っ二つに折ってしまう。手放せば、災いを招くかもしれないと囁かれた呪いか否か、雛櫛は盗みを暴かれ、折檻を受けた末に自ら縊り死んだ――ほの暗い行燈の灯りに浮かび上がる幻燈のようなあやしい世界。温泉の河から立ちのぼるのは湯気か、魂魄か。ひそやかな火花を散らすは妖火か、人魂か。廓(くるわ)から離れられない幽霊・夕霧が指した方角に蘇芳が見たのは、枯れ柳にまとわりつく雛櫛の亡霊だった! 妖火、なぞの失せ物、花魁の虚言、そして人を喰らう鬼の噂……つぎつぎと現れる廓の難事。よるべない孤独なあやかし・蘇芳は萬屋見習いとして花街に居場所を見つけられるのか。廓に生きる女たちの涙はむくわれるのか。幻想時代怪異譚、開幕―― -
世界の終わりに問う賛歌
白樺みひゃえる 須田彩加
魔導と科学が共存する世界で――。
魔導が衰退し、それに代わる科学技術が発達した世界。魔導師の存在が稀少なものとなるなか、天然の魔力鉱石から魔力を抽出する「発魔炉」の登場により、人々は依然として魔力の恩恵を享受していた。
小国ローゼンブルクのマフィア「ヴィルトハイムファミリー」の構成員である特殊交渉人ブルクハルトのもとに、とある任務が舞い込む。それは近い将来、魔力鉱石が枯渇するという『魔力危機』に端を発する国家プロジェクト――魔力鉱石ではなく、魔力を自己生成する魔導師から直接抽出するという「次世代型発魔炉」の開発にまつわるものだった。「肉体的苦痛」を発魔条件として莫大な魔力を生み出すことができる『トネリコの蛇』の末裔の少女、ヘレナ・ヘレーゼを「炉心」とする次世代型の長期運用。弱者を守る古きマフィアの教えに感銘を受け、組織の誰よりも騎士道精神を重んじてきたブルクハルトは、罪なき少女を痛めつけなければならないことに苦悩しながらも最良の手段を模索していく。
イラストは『Wonderland Wars』や『LORD of VERMILION』を手がける須田彩加が担当! 第11回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。
※「ガ報」付き!
※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
音狩り魔女の綺想曲
斉藤百伽 風都ノリ
音楽好き変人王子が音狩り魔女を愛で捕縛?
迫害・弾圧されてきた魔女の末裔であるリュリには、今や「音狩りの魔力」しか残されていない。小鳥のさえずりや教会の鐘の音などを小箱に詰めて売って暮らしてきた。
だがある日怪しい男に怪しい罠で捕らえられ、着いた先は王城。罠を仕掛けた男の正体は実は、音楽大好きの変わり者王子ユトだった…!
ユトはリュリを理想の楽器扱いして、いきなり「俺の妃になれ」と的外れなプロポーズ!? 大事な音の小箱をタテに取られたリュリは仕方なくお妃教育を受けるハメになり…!?
ユトは姉姫のエオリアに公務を押しつけ、楽器収集や作曲に日々勤しんでいた。そんな中、エオリア主催で隣国からの使者を歓迎する夜会が開かれ、リュリとユトは楽師に扮装して演奏を披露することになる。そして知ってしまった隣国の陰謀…!
恋と冒険のフーガ、お楽しみに!!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。 -
赤き騎士と黒の魔術師
みどうちん くまの柚子
女騎士と、怪しい魔術師の不思議な恋
実は、私たちの知らない裏の世界で、魔術師が活躍してるって知ってますか?災厄が起こらないよう、魔術師達が、あらゆる術を駆使して、この世を守ってくれているのです。
だから、魔術師の身に危険が訪れてしまうと、この世の全てが統制を失ってしまう。そこで魔術師を護衛する、騎士が必要になってくるのです。
バレット王国イチバンの魔術師・ユハは、他の国からも一目置かれる凄腕の魔術師。しかしその反面、とんでもなく変人で、護衛の騎士達が、つぎつぎと辞めていってしまうのだ。いつ起きるとも知れない、ユハの身の危険。ユハの魔力を欲して他国の人間が掠いにこないとも限らない。だから、時間をおかずに騎士を立てなくてはならないのだ。最後の切り札として、士官学校一、腕の立つ女騎士ビビアナに指令が下り、ユハをお守りすることに。
変人魔術師ユハと、はりきり豪腕女騎士・ビビアナ。最初は、はりきりすぎて失敗してばかりのビビアナ。しかし、ビビアナの一生懸命さに、ユハが心惹かれ始め・・・
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。 -
セブンスホールの魔女
池田朝佳 ふゆの春秋
新米社長と落ちこぼれ魔女の営業活動!?
“穴”(ホール)と呼ばれる穴によって、異世界の怪物たちが現れるようになった世界。主人公の泉野原アカザは腕利きの“魔力持ち”(ユーザー)として活躍していたが、ある事件をキッカケに魔力をすべて封じられてしまう。
そこへ怪物退治を生業とする巨大民間企業“世界対策株式会社”の極東支社・最高経営責任者である高坂ゾフィーから、ある企業の社長にならないかと誘われる。今まで1人で異世界の怪物と戦ってきたアカザはその申し出を断ろうとするが、ゾフィーの提示してきた条件に心を動かされて、しぶしぶ申し出を引き受けることに。しかしアカザが社長として就任した企業・株式会社フライングウィッチは、他のグループ企業から疎まれている落ちこぼれの魔女たちが集まる会社だった。
初めて体験する会社での業務や社長職に翻弄されるアカザ。そんな時怪物がフライングウィッチの担当地域に出現したとの情報が入り、彼は部下を率いて初めての実践に向かうのだが・・・。美少女魔女を率いて怪物を討伐。そして会社の業績を上げろ!
新米社長と落ちこぼれ魔女たちが巻き起こすバトルファンタジー。
戦闘や魔法の損害は、経費で落とせますか?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
魔王が家賃を払ってくれない
伊藤ヒロ 魚
元魔王(17歳女子)による日常系コメディ
「魔王、出て来い! 今日こそ年貢の納め時だぞ!」
俺はドンドンと扉を叩いた。扉の向こうは“魔王”の棲み家だ。強大な魔力を持ち、杖から放たれる雷は都市を一撃で廃墟に変えるという。かつて、十万余の魔物を従え、たった一ヶ月で地上の六割を制圧したといわれる恐怖の魔王、その名もアーザ十四世……。だが今、俺が『おい魔王』と叩いているその扉は、毒の沼に造られた悪の城砦のものでもなく、モンスターに守護された地下ダンジョンでもない。安アパートの木製の引き戸だ。叩いてる俺も“勇者”じゃない。ただの大家の息子。伝説の鎧ではなく制服を着た高校生。隣の部屋からは『魔王の部屋からヘンな臭いがする』という苦情まで届いている。「開けろ、魔王! 部屋にいるの分かってるんだ! 居留守使ってるんじゃない!」。もと魔王(17歳女子)と大家の息子による日常系貧乏コメディ登場。主人公・高良多ヨシツネは今月こそニート魔王から家賃を徴収できるのか!?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
RIGHT×LIGHT
ツカサ 近衛乙嗣
「だーれが、幽霊女ですって?」
全寮制の学校に転校してきた中学三年生の啓介。彼は右手でコインを消す不思議な手品が得意で、クラスでも一目置かれていた。しかし実は、握ったものを本当に消してしまう魔力を宿していたのだった…!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。