遣い ラノベ の検索結果 4件
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人形遣い
賽目和七 マニャ子
世界はわたしを中心に回っているのです。
わたしの名前は坂上神楽。
凄くかわいくて頭が良く、芸達者で器用で立ち振る舞いも完璧。ダイヤモンドもはだしで逃げ出すとまで謳われる、まぁごく普通の世界的天才美少女である。
わたしのような、存在が主人公級の美少女というのは、やはりトラブルに巻き込まれるのが常なのである。そうした面倒に巻き込まれる自身の体質にだけは少し嘆きたくもなるものだ。
嘆いて、溜息を吐き、それからわたしは顔を上げ、ああ、溜息を吐く仕草すらも可愛らしい。そんなことを思いながら、胸に抱いた兎の人形を抱きなおし、二人の人物に視線を向ける。
壁際に追い詰められた、黒髪の少女と、狼面の男が一人。考えるまでもなく目の前の人狼が少女を襲っている場面なのだろう。
わたしはこのような人ならざる化け物を人知れず退治していく仕事をしている。そう、この『人形』を遣って――。
第7回小学館ライトノベル大賞、ガガガ賞受賞作。
イラストを担当するのは、ライトノベルの挿絵や原画などで活躍中のマニャ子
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
キミは宙のすべて
新倉なつき 能登山けいこ
運命の恋は2人が出会う前から始まっていた。
莉花と星夜、運命の恋は2人が出会う前から始まっていた---莉花と星夜が堤防の上で出会った中2のあの日、あの瞬間までに2人が過ごしてきた日々とは……。
「ちゃお」の同名大人気コミックをオリジナルストーリーでノベライズした好評第3弾では、ファンが知りたくてたまらなかった、莉花と星夜が出会うまでのそれぞれの物語が綴られます。
愛する両親が小三のときに離婚、いつしか感情を表に出すことをしなくなっていった莉花。そんな莉花をすぐ近くで見守り、気遣い続ける幼なじみの銀河だが…。銀河の視線で莉花との日々を描いた『君のためにできること』。
妹が生まれて家族が五人になり、幸せの絶頂と思われた小三のとき、母親を亡くした星夜。多忙な父の分も幼い弟妹の面倒をみたりと、まだ九歳の星夜の背負ったものは大きくて…。星夜たち家族と新しい母親(莉花の母親)との出会いを描いた『きっと、会える』。
付き合い始めた中三の莉花と星夜。銀河の兄が通う男子校の学園祭に行くことになり…。ハプニング続出のデートを描いた短編『ドキドキ!? 学園祭デート』。
もりだくさんな3話を収録。
カバーと挿し絵は、原作者の能登山けいこ先生のかきおろしです!
【低学年以上】 -
かおる ~二人のあやかし事件簿~
朝陽ゆりね 小倉つくし
あいつの手には渡さない。たとえもう二度と会えなくなったとしても――。二人のかおるが、孤独に巣食うあやかしに立ち向かう!
母と二人だけで暮らす香。大勢の家族や親戚に囲まれて育ってきた薫。環境はまるで違えど、二人は幼いころからずっとともに過ごしてきた。気遣い屋でおとなしい香と、快活で行動的な薫、二人の間には確かな絆があった。しかし香が体験したはじめての身近な「死」をきっかけに、二人の仲を脅かす存在が忍び寄る。突然、香の前に現れた異界の王・ライと名乗る美しい男は「心地いい世界に僕と行こう」と甘くささやき、香の心の隙に付け入ってくる――。薫は香を救うため、「異能の力」を覚醒させる。香をあいつの手に渡すわけにはいかない。たとえもう二度と会えなくなったとしても――。二人のかおるが、孤独に巣食うあやかしに立ち向かう! -
陰陽カフェ
片瀬由良 ねぎしきょうこ
イケメン揃いの陰陽カフェ、店員は式神…!
神社に併設された人間と物の怪のトラブルシューター「インヤン・カフェ」。店員は全員イケメンの式神で、主は式神遣いの紡葉。ある日、ひょんなことから紡葉は妖狼を助ける。狼は狛朧という名の式神となるが、紡葉に従う気がなく、それどころか紡葉を食べようと夜這いまでしてしまい……!? 野性味たっぷりの男子となった狛朧とカッコ可愛い紡葉&個性的な式神たちが活躍する、胸キュンのジャパネスク・ラブファンタジー!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。