組み ラノベ の検索結果 5件
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きのうの春で、君を待つ
八目迷 くっか
幼馴染だった二人、すれ違う時間と感情。
17歳の春休み。
東京での暮らしに嫌気が差した船見カナエは、かつて住んでいた離島・袖島に家出する。そこで幼馴染である保科あかりと2年ぶりの再会を果たした。
その日の夕方、カナエは不可思議な現象に巻き込まれる。
午後6時を告げるチャイム『グリーンスリーブス』が島内に鳴り渡るなか、突然、カナエの意識は4日後に飛んだ。混乱の最中、カナエは憧れの存在だったあかりの兄、保科彰人が亡くなったことを知らされる。
空白の4日間に何が起きたのか。困惑するカナエを導いたのは、あかりだった。
「カナエくんはこれから1日ずつ時間を遡って、空白の4日間を埋めていくの。この現象を『ロールバック』って呼んでる」
「……あかりはどうしてそれを知っているんだ」
「全部、過去のカナエくんが教えてくれたからだよ」
『ロールバック』の仕組みを理解したカナエは、それを利用して彰人を救おうと考える。
遡る日々のなかで、カナエはあかりとの距離を縮めていくのだが……。
甘くて苦い、ふたりの春が始まる。
大きな感動を呼んだ、『夏へのトンネル、さよならの出口』に続き、八目迷×くっかで贈る、幼馴染だった少年少女の春と恋の物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ピンポンラバー
谷山走太 みっつばー
卓球エリートが集う学園で頂点を目指す!
かつて天才卓球少年と呼ばれた飛鳥翔星は、怪我のため卓球界から姿を消した。それから数年後、私立卓越学園の入学式に彼の姿があった。
そこは日本全国から集まった卓球エリートたちがひしめく最高峰の学園。翔星がこの学園に進学した目的は小学生時代に唯一敗北を喫した名も知らぬ少女を見つけ出し、そして勝利することにあった。
だが、入学初日にして彼は本物のエリートによる厳しい洗礼を受けることになる。
一年生最強の女子・白鳳院瑠璃に、怪我をしていた膝の弱点を見抜かれ、あっけなく敗北してしまう。敗北しうなだれる翔星に、瑠璃は「あなた、私のパートナーになりなさい」と告げる。彼女の目的は、才能のある彼とダブルスを組み、これまで一度も勝てたことのない相手、姉の紅亜を負かすことにあった。そして、その紅亜こそが、翔星が捜し求めていた、あの日の少女だったのだ。
学園最強女子・紅亜という共通の敵を倒すため、翔星と瑠璃は共闘関係を結ぶことになるのだが……。
その身を焦がすほどに卓球を愛し、すべてを捧げた少年の燃えるような青春。第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
りばーさいど ペヤングばばあ
さくらいよしえ 山本さほ
謎の老婆と少年の笑いと涙の成長物語。
主人公・少年いるかは、小柄な小学五年生。けんかや競争、スポーツなど戦うもの全般が苦手で引っ込み思案なヘタレ男子。
ある日、たま川でうっかりフライングディスクを暴投、廃材を組み合わせた手作りハウスに住む“ペヤングばばあ”の住処に落としてしまう。
ペヤングばばあは、怪しい謎の老婆だが、実はさがしもの探偵を生業としており、「ペヤングソースやきそば」が大好物。こっそりディスクを回収にいったいるかは、運悪くばばあと鉢合わせ。そこで、なぜだか「さがしもの探偵」を手伝わされることになる。がんばれば、ばばあ特製アレンジの激旨「ペヤングソースやきそば」を食べさせてもらえるので、いるかも断れなくなっていく・・・・・・。
さまざまなさがしものを依頼してくる個性豊かな人々。彼らのさがしものをばばあの超アナログかつ専門的な技術を伝授されながら、探していく少年いるか。さがしものにこめられた思いや人間ドラマを見つめることで、少年いるかは少しずつ大人になっていく。そして、偶然に見えたばばあとの出会いは、実は必然であったことを少しずつ知ることになる・・・。
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。 -
無作為抽出恋愛遊戯
水市恵 九條宝珠
ねじ曲がった少年の邪道ラブストーリー。
将来、支配者階級を目指している天才少年・愛須蒔也。
彼は他人の心を操る練習のために力試しとして、自身の所属する私立陽華学院内の恋愛を弄ぶ『ゲーム』をしている。
蒔也が考案したゲームの概要は、以下の通りである。
1,乱数による無作為抽出で、陽華学院の生徒を男女一名ずつ選出。
2,選出された生徒同士が恋仲になるように、ふたりを誘導。
3,カップルが成立すればゲームクリアとなる。
蒔也はすでに何組ものカップルを成立させてきた。同じ学院内なので、もともと面識のある組み合わせもあったが、多くの場合はゲーム開始時点で対象者は互いの存在すら知らない。
その状態から、蒔也は手練手管で縁を結ぶ。それなりの苦労が伴うが、すべて誰のためでもなく蒔也自身のため、他人の心理や行動を誘導技術を高めるための遊びだ。
さて、今回対象者に選ばれたのは特殊なケースである。
「だからこそ面白い練習になるというものだ」
蒔也の脳内ではすでに、ゲームクリアのために考えられる道順を無数に思い描き、最善手の吟味を始めていた――。
イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター造形が秀逸な新進気鋭の九條宝珠!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
オブザデッド・マニアックス
大樹連司 saitom
級友たちを襲う死者の群れ……ほくそ笑む僕
「最悪の学校、どうしようもない社会。ゾンビが現れてぶっ壊してくれればいいのに」
現実を呪い、ゾンビ映画を観ることだけが生き甲斐のネクラ高校生・丈二。
しかし、臨海学校で訪れたとある島で、丈二たちは本物のゾンビパニックに遭遇することになる。
ゾンビ映画マニアの知識とハッタリで、クラスメイトを救い皆から頼りにされることになった丈二はヒーロー気分に酔いしれるが、逃げ込んだショッピングモールで、とんでもない光景に出くわす。
それは、ゾンビパニックに乗じて生徒たちを奴隷化し君臨した「女王」が支配する、とんでもないコミュニティだった――。
『ほうかごのロケッティア School escape velocity』でロケットと青春を描いた大樹連司が、今作ではゾンビとルサンチマン・ヒーローの組み合わせで青春の暗部を抉り出す。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。