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迷宮殺しの後日譚 ~追放された最強の探索者、引退してダンジョン教習所の教官になったら、教え子たちに崇拝される~
坂石遊作 黒兎
人類最強の探索者が教官にジョブチェン!?
「次の時代に、やつは不要だ」
モンスターを生む、人類の脅威『迷宮(ダンジョン)』。その唯一の天敵にして、数多のダンジョンを破壊してきた最強の探索者、“迷宮殺し(ダンジョンスレイヤー)”のレクトは、ダンジョンとの共存を望む国から疎まれ、一方的に探索者の資格を剥奪されてしまう。そんな中、レクトにダンジョン教習所の教官にならないかとの誘いが。レクトは次世代を担う優秀な探索者を自ら育てるため、“迷宮殺し”の過去を隠して教官になると決意する。才能に満ち溢れた生徒たちは、最初こそ新米教官のレクトを馬鹿にしていたが、やがて――。
「レクト教官って……もしかして、凄い人?」
レクトが生徒たちに認められた頃、生徒の一人である公爵家の令嬢アリスに陰謀の影が迫る。さらに、天敵不在となったダンジョンが活性化を始め、人類に未曾有の危機が。レクトは教官として生徒達を護ることができるのか。
「誰の生徒に手を出したのか、教えてやろう」
規格外の力を持った英雄による前代未聞の授業開始――!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
先生とそのお布団
石川博品 エナミカツミ
まだ「何者」にもなれない「誰か」へ――。
家に猫がいる者ならたいてい「うちの猫は特別だ」という。
だが彼とともにいた猫は本当に特別だった。
九年間、小説を書くときにはいつもそばにその猫がいた。その猫がいなければ小説なんて書けなかった。
彼は猫を飼っていたわけではなかった。ただ猫とともに暮らしていた。
――本文より抜粋
これは石川布団という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々。
企画のボツ、原稿へのダメ出し、打ち切り、他社への持ち込みetc...
様々な挫折と障害に揉まれながらも、布団は小説を書き続ける。
時には読者に励まされ、時には作家仲間に叱咤され、ひとつひとつの出来事に、一喜一憂していきながら、素直に、愚直に、丁寧に、時にくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。
これは売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人々へのエール。
優しく、そして暖かな執筆譚。
カクヨムで話題を呼んだ、奇才・石川博品の同名短編小説を、大幅加筆修正した完全版。
イラストは『バッカーノ!』『異世界食堂』など、各所で活躍中の人気イラストレーター・エナミカツミ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
時間商人
水市恵 カズアキ
ご入り用ですか、決して老いない10年間を――
不老不死を必要とする人の元へ時間商人は現れる。時間商人は、対価として金銭または顧客自身の寿命を要求する。契約者は10年間老いず、病気や怪我をせず、死なない。それを望むは野球選手、老いた容貌の少年、歌手……。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。