新宿 ラノベ の検索結果 3件
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サラサ木蓮の庭 ~愛しきドラァグクイーンに捧ぐ~
泉住怜那 竹中
「ドラァグクイーンになりたい」「あの人の愛の真相を暴きたい」――シェアハウスで開花する、本当の自分と二つの愛の行方。
大学進学で上京した恭は、祖父亡き後に祖母がはじめたシェアハウスの住人になった。ここには、顔面国宝級の美形にただならぬオーラをまとう慎之介をはじめ、フランス人のリタ、台湾人のチュンメイ、祖母の咲子に、恭を加えた5人が暮らしている。ピンク色のサラサモクレンが咲き誇る自慢の庭で、住人たちはテーブルを囲み、笑顔あふれる生活を送る……一方で、慎之介と咲子には隠された関係があった。
ある日、駅で慎之介を見かけた恭は、思わず後を追う。新宿二丁目の店で恭が見たものは、圧倒的なステージで魅せる慎之介――ドラァグクイーン・マグノリアだった。「自分もドラァグクイーンになりたい」極度の人見知りで内向的な恭が、はじめて強い意志を抱く。
美しいサラサモクレンの下、本当の自分を見つける恭と、慎之介と咲子の交錯する想いが開花していく、胸熱ヒューマンドラマ。 -
二子玉川ソレイユ ~犯罪一族の王子より愛をこめて~
加賀見彰 神葉理世
歌舞伎町のホストクラブで翻弄される樹林。世間知らずの朴念仁で御曹司の裕一朗。二人が二子玉川でトラブルに巻き込まれ……
新宿、歌舞伎町屈指のホストクラブに飛び込んだ樹林は、風変わりな大秀才で御曹司の裕一朗の高級マンションに居候中。犯罪一族に生まれたという過去を振り払い、普通の社会人になるべく奮闘している。だが、客のプライドがぶつかり合うホスト稼業に翻弄されっぱなし。毎晩無理矢理飲まされすぎて意識を失い、原因不明の発疹に悩まされていた樹林を救ったのは、カフェ「二子玉川ソレイユ」の美佐子手作りの有機野菜メニューだった。大都会でやっと居場所が見つかりそうな樹林だったが、その二子玉川ソレイユをめぐって不審な出来事が。同じビルのガールズ・バー軍団がソレイユの営業を妨害。ビルのオーナーはどうやら札付きのワル。ソレイユを閉めようか、と言っていた矢先、大家が血まみれの刺殺死体で発見され、ソレイユのマスターに嫌疑がかかる。普段は浮世離れしている裕一朗が一念発起、ITを駆使して真相に挑む。樹林も犯罪一族譲りの才能を生かして探偵となり、ソレイユを守るため立ち上がる。 -
空飛ぶ卵の右舷砲
喜多川信 こずみっく
その回転翼が終末世界を切り拓く。
人造の豊穣神・ユグドラシルによって繁栄を極めた近未来。人類は植物を自在に操り、時にはビルさえ“育てていた”。そんな文明絶頂期の中で、『大崩壊』は起きた。世界人口の半数以上が死に絶え、各地ではあらゆるシステムが麻痺。さらに突如現れた樹獣、樹竜と呼ばれる異形の怪物たちによって、人類はあっという間に地上から追放され、その拠点を人工の浮島・海上都市へと移した。
『大崩壊』から数十年。小型ヘリ<静かなる女王号>を操り、樹竜狩りを生業とするヤブサメ。彼は妹が患う奇病を治すため、師であり相棒でもあるモズとともに仕事をこなしながら、日本各地を飛び回っていた。そんな中、二人は東京第一空団副長セキレイの窮地を救い、その腕を買われて旧都市・新宿での大規模探索作戦への同行を依頼される。彼らを必要とするセキレイはヤブサメにこう囁きかけた。
「この作戦の成功は、キミの妹の病を治す事に繋がるかもしれない」
しかし新宿は「帰還不可能」とも噂される、Sクラスの危険地帯。割に合わないと、モズは難色を示すのだが――
これは鋼の翼と意志で空を駆り、樹竜を狩る者たちの物語。第12回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。