懐かしい ラノベ の検索結果 3件
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たかが従姉妹との恋。
中西鼎 にゅむ
初キスの相手は四つ年上の従姉だった。
初めてキスをしたのは幹隆が小学六年生の時、相手は四つ年上の従姉「あやねえ」こと、中堂絢音。
「みっくんはさ、私のこと。いつかは絶対に、忘れないと駄目だよ」
だが、幹隆はいつまで経っても、あやねえのことを忘れられずにいた……。
幹隆の祖父・中堂源一郎が死んだ。大富豪であると同時に恐ろしい女たらしだった彼にはたくさんの孫がおり、彼の遺言状により孫たちには都心にあるマンションの一室が与えられた。
都内の高校へ進学し、そのマンションで一人暮らしを始めた幹隆は、懐かしい人物と再会する。同い年の従妹・真辺伊緒と、その双子の妹の真辺眞耶。彼女たちもマンションの一室を相続したことで、故郷の三重から東京へ越してきたのだ。互いの部屋を行き来してのお泊り会など、幹隆にとっては不本意ながらも彼女たちとの賑やかな日常が始まる。
そんなある日、幹隆はマンション内であやねえと再会する。彼女もまた同じマンションの住人だったのだ。
大学二年生になった彼女は、幹隆の鮮烈な記憶の中のまま美しく成長していて……。
初恋の相手は四つ年上の従姉だった――甘くて苦い恋物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ふあゆ
今慈ムジナ しづ
本当の自分を探す、新時代の黄昏怪異譚。
心因性相貌誤認症――
他人の顔を誤認識してしまう病を抱えた少年・龍胆ツクシ。曖昧な世界を生きる彼だが、犬頭の祖父、ガゼル頭の幼馴染、絵画頭のクラス委員長、貝類頭の後輩に囲まれながら、平和な日々を送っていた。
ひょんなことから、ツクシは連続猟奇殺人事件の現場を目撃してしまう。そこに佇んでいたのは、ハシビロコウ頭の怪人。もちろん警察に通報するのだが、彼の証言が信用されるはずがなかった。自身の役立たずぶりを改めて実感しながらも、彼は「自分にできることはなにか」を考え始める。
そんなとき、夕焼け色をした怪異の少女が目の前に現れる。ツクシが久しぶりに認識した自分以外の顔は、記憶の中のとある少女と瓜二つのものだった。奇妙に思いつつも、懐かしいその顔に、彼はつい気を許してしまう。
「ジブンタチはジブンになりたいのー、なのでジブンを教えてください!」
本当の自分を探すという怪異の少女との出会いをきっかけに、彼の世界は徐々に変化していく――。
ゲスト審査員に渡 航を迎えた、第10回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。気鋭のクリエイター・しづがイラストを担当。
自我と認識の問題を巡る、新時代の黄昏怪異譚がここに。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ワールズエンド・ガールフレンド
荒川工 くまおり純
こんなにも、懐かしいのは……。
もしその人の世界をかたちづくるのが記憶なら、それを失くした彼女は世界の果てに放り出されたようなものだーー。
「ねえ、『ここが世界の果てなら』って。そう考えたらいいと思う」
夜の公園で、君の奇抜の提案に、俺はつい言葉に詰まる。
世界の果て、世界の終わりーー果てと終わりの向こうには未知が広がる。それはそこにたどり着いた誰かの可能性そのもの。
「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。
誰も見たこと無いならさ、それは自分だけのものじゃない?
だから、不安なんてただの古い世界の言い伝えって思えば……」
そんなふうに思えたら、俺はなにも考えずにいま君を抱きしめることも出来るんだろうか。
「……ねえ、わたしのこと好き?」
双子の姉妹、まひると真夜。幼なじみの少年、慎司。それぞれに恋心を抱きながら育ち、やがて高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常がゆるやかに崩壊をはじめる。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。