出来る ラノベ の検索結果 4件
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サンタクロースを殺した。そして、キスをした。
犬君雀 つくぐ
クリスマスを消すため僕は少女の恋人になる。
聖夜を間近に控え、街も浮き立つ12月初旬。
先輩にフラれた僕は、美しく輝く駅前のイルミネーションを眺め、どうしようもない苛立ちと悲しさに震えていた。
クリスマスなんて、なくなってしまえばいいのに……。
そんな僕の前に突如現れた、高校生らしい一人の少女。
「出来ますよ、クリスマスをなくすこと」
彼女の持つノートは、『望まない願いのみを叶える』ことが出来るらしい。
ノートの力で消すために、クリスマスを好きになる必要がある。だから――
「私と、疑似的な恋人になってください」
第14回小学館ライトノベル大賞、優秀賞受賞作品。
これは、僕と少女の奇妙な関係から始まる、恋を終わらせるための物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
初恋芸人
中沢健 上条衿
売れない芸人のイタいほどピュアな恋の物語。
「佐藤君と付き合うくらいなら、死んだほうがマシよ!」
中学時代ひどいいじめを受けていたボクは、クラスメイトの女子にぶつけられた言葉から、自分は一生女性とは縁がないんじゃないだろうかという気がしていた……。
案の定、一度も女性とお付き合いすることもなく童貞のまま25歳になったボクは、芸人を志していた。子供のころから大好きな怪獣をネタにしたボクの芸は、残念ながら世間から注目を集めたことなど一度もない。けれどあの日、そんなボクの芸を「面白い」とほめてくれる観客が現れた。
市川理沙――それが、ボクに向かって初めて微笑みかけてくれた女性の名前だった。
「私、友だちがいないんです。よかったら、私と友だちになってくれませんか?」
25年の人生で初めて、ボクに女性の友だちが出来るという瞬間が訪れたんだ――。
NHKBSプレミアムにて連続ドラマ化も決定した、イタいほどにピュアな恋の物語。新たに加筆・改稿された文庫版を電子化!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ワールズエンド・ガールフレンド
荒川工 くまおり純
こんなにも、懐かしいのは……。
もしその人の世界をかたちづくるのが記憶なら、それを失くした彼女は世界の果てに放り出されたようなものだーー。
「ねえ、『ここが世界の果てなら』って。そう考えたらいいと思う」
夜の公園で、君の奇抜の提案に、俺はつい言葉に詰まる。
世界の果て、世界の終わりーー果てと終わりの向こうには未知が広がる。それはそこにたどり着いた誰かの可能性そのもの。
「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。
誰も見たこと無いならさ、それは自分だけのものじゃない?
だから、不安なんてただの古い世界の言い伝えって思えば……」
そんなふうに思えたら、俺はなにも考えずにいま君を抱きしめることも出来るんだろうか。
「……ねえ、わたしのこと好き?」
双子の姉妹、まひると真夜。幼なじみの少年、慎司。それぞれに恋心を抱きながら育ち、やがて高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常がゆるやかに崩壊をはじめる。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ユメオチル、アリス
鮎川歩 立花オコジョ
あらゆる欲望が叶う「完全明晰夢」の世界へ
僕は自信を持って断じることが出来る。いま、目の前に繰り広げられているこの風景は偽物なのだと。つまり、これは夢だ。そう口にした瞬間に、その教室に座っていたクラスメイトたちが一瞬で消え去った。
明晰夢―――睡眠中でありながら「これが夢だ」と自覚することのできる夢。そんな幻の世界に、気がつけば僕は迷い込んでしまっていた。
「よく分かったね。ここが夢の中だって。キミ、合格!」
そのとき、僕以外誰もいないはずの教室に声が響いた。見上げれば教壇の上に、白い少女……見たこともない謎の美少女が立っていた。ほんのりと赤い唇。満月のようにぱっちり開かれた金の双眸。爛々と輝く瞳の力強さと雪よりも白い肌の儚さが、あどけない表情の上で同居している。少女は自分の名前をルルディ・リデルと名乗った――。
第3回ライトノベル大賞優秀賞受賞作『クイック・セーブ&ロード』で幻惑的な世界を描いた作家・鮎川歩待望の新作登場!
夢の世界で謎の少女と出会った少年・有栖が誘われるのは、どんな欲望でも叶えてしまうという「完全明晰夢」の世界! 荒唐無稽な夢の世界と現実の学園生活が交錯する新感覚イマジネーションノベル!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。