主張 ラノベ の検索結果 2件
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路地裏に怪物はもういない
今慈ムジナ やまかわ
平成最後の夏、最後の幻想がはじまる。
一つの時代が終わろうとしている。
高度に発達した文明社会は路地裏の暗闇さえも駆逐し、この世界に幻想の居場所はなくなった。かつて人々が怖れた怪異は、誰しもがネットで正体不明を暴けるものとなった。
そんな幻想の余地がなくなった現代社会で、十代の少年少女を中心に不可思議な現象が起きる。
――乖異。
己が妄執こそが真の現実だと主張する、突如顕れた新たな病魔。現実から乖離し、現実とは異なる理で世界をねじ曲げる現象。乖異によって引き起こされるは、「死者のいない」猟奇事件。導かれるように集ったのは、過去に囚われた三人。
絶えた怪異を殺す少女・神座椿姫。
空想を終わらせる男・左右流。
そして、世界に残された最後の幻想である少年・夏野幽。
一連の事件に「真祖の吸血鬼」の存在を見いだした彼らは、それぞれの理由を胸に乖異とかかわっていくことになる……。
終わる平成。最後の夏。最後の幻想。
旧時代と新時代の狭間に問う、新感覚伝奇小説 がここに。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
真・異界残侠伝 ひときり包丁
鈴木参 みく郎
白刃閃き任侠吼え、血花咲き散り舞い狂う!
うだつが上がらない中年男、九条尽――ツクシは、勤め先の従業員出入り口から、突如として異世界カントレイアへと迷い込んでしまう。言葉すら通じないまま、異界の街並みを彷徨い歩くうち、瀕死の老剣士と出会い、ひと振りの刀を託された。それは恐るべき業を宿す魔刀だった。
老剣士の最期を看取った直後、ツクシと同じく異世界カントレイアへと迷い込んだ日本人、八多羅悠里との邂逅によって、ツクシは異世界の情報を得ることに。そして、悠里が所属する冒険者団「アルバトロス曲馬団」への勧誘を受けるツクシだったが、それを拒絶し、断固として日本へと帰ることを主張する。
「自分の意思で決めていないものを押しつけられて、我慢をするような生き方を、俺はこれまで一度もしてきてねェ」
「帰った先で何も待っていなくても、俺は必ず日本へ帰る」
頑固一徹、男の矜持。己の意地を通すべく、ツクシは日本への帰還の手掛かりを求め、“ネスト”と呼ばれる『異形の巣』に挑む!!
酒と女にだらしないロクでなし剣士による血みどろダークファンタジー!!
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