オフ ラノベ の検索結果 4件
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先生とそのお布団
石川博品 エナミカツミ
まだ「何者」にもなれない「誰か」へ――。
家に猫がいる者ならたいてい「うちの猫は特別だ」という。
だが彼とともにいた猫は本当に特別だった。
九年間、小説を書くときにはいつもそばにその猫がいた。その猫がいなければ小説なんて書けなかった。
彼は猫を飼っていたわけではなかった。ただ猫とともに暮らしていた。
――本文より抜粋
これは石川布団という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々。
企画のボツ、原稿へのダメ出し、打ち切り、他社への持ち込みetc...
様々な挫折と障害に揉まれながらも、布団は小説を書き続ける。
時には読者に励まされ、時には作家仲間に叱咤され、ひとつひとつの出来事に、一喜一憂していきながら、素直に、愚直に、丁寧に、時にくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。
これは売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人々へのエール。
優しく、そして暖かな執筆譚。
カクヨムで話題を呼んだ、奇才・石川博品の同名短編小説を、大幅加筆修正した完全版。
イラストは『バッカーノ!』『異世界食堂』など、各所で活躍中の人気イラストレーター・エナミカツミ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
きみは本当に僕の天使なのか
しめさば 緜
推しアイドルとの疑似カップル生活!?
“完全無欠”のアイドル瀬在麗。
『彼氏発覚』『嫌がらせ不祥事』など、推したアイドルがことごとく引退していった僕の、最後の希望が、麗だ。
彼女が、僕の推す最後のアイドル。そう決めていた。
女性恐怖症を患い、女性と物理的距離が近づくと身体に不調が出てしまう僕が、勇気を出して参加した麗の『握手会』。
しどろもどろになりながら言葉と握手を交わしたその夜に、麗は何故か、僕の家に押しかけてくる。
「君さ、あたしの彼氏になってくんない?」
麗のその言葉から、僕の日常は急変した。
ステージの上に立つ麗しか見たことのなかった僕に次々と開帳されてゆく彼女の『オフ』の姿。
そして、麗が僕に近づいてきたことにも、「恋人になる」のとは別の目的があり……。
ただ憧れていただけのアイドルと共に過ごすことで、そのまばゆい輝きと、その下にぽっかりと口を開いた“深淵”を見つめることとなる。
女性を恐れながら、同時に憧れる僕。そして、アイドルとして輝きながら、どこか破滅に向かっているように見える麗。
二人の“恋人ごっこ”が向かう先にあるものとは。
“アイドル”を巡る、新たなる闘いの物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
リアル鬼ごっこ
江坂純 山田悠介 さくしゃ2
「リアル鬼ごっこ」のスピンオフが発売!
日本政府が抽選した100人が参加する鬼ごっこの大会「リアル鬼ごっこ」。
パルクールの世界で有名人の蒼太も選ばれ、豪華客船で会場の無人島へ向かう。だがスタートと同時に『鬼』に襲われた! 暗い森、急な川、足りない食料、足の速い鬼。1度でも転んだら終わる、鬼に追いつかれたら殺される――。
絶体絶命の中で出会った、アイドルのように可愛くアーチェリーが得意な真里穂と、鬼ごっこを楽しむスウジとともに、逃げまくる!
タッチされたら「死」という理不尽で凶暴な新たな「リアル鬼ごっこ」が幕を開ける!!
※対象年齢:高学年から -
ほうかごのロケッティア
大樹連司 しずまよしのり
ボンクラたちの自作ロケット打ち上げ計画!
何もかもが、順調なはずだったオレの学園生活。あの電波女が来るまでは……。
「私の“友達”を宇宙に返して!」電波女に弱みを握られたオレに与えられたのは「携帯電話を人工衛星にする」というバカげたプロジェクト。
高校生が自作ロケット? ほかに行き場のない連中の現実逃避だろ!? オレの心配をよそに、ひと癖もふた癖もある連中が集り、ロケット制作は始まった。
カウントダウンの先にあるのは、バカげたドリーマーの自爆行為か、教室という箱庭からの脱出かーー。青春と妄想をのせたロケットが今、宇宙へ「リフトオフ」する!
『ぼくらの』『スマガ』などのノベライズも手掛ける大樹連司のオリジナル作。
『夏のロケット』『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『夏のロケット』などにインスパイアを受けた熱き「宇宙への想い」が炸裂する青春小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。