サメマチオ
ひな祭りのお雛様、子どもの日の鯉のぼりに、七夕の織姫と彦星。特別な日を彩るモノから、喫茶店の三点セットやホームベーカリー、夏休みの校舎に、ベランダの洗濯ばさみ……など、私たちの日常にあるモノまで。決して話はできないけど、彼らの言葉に耳を傾ければ、とても雄弁に語る―――かもしれない。そんな「もしかしたら」を描く、新感覚ショートストーリー集!
赤石路代
錦織姫は北海道の原野で父親と二人きりで暮らす少女。ところが父親が突然の事故死。残されたのは、警告の手紙と「蛇」の紋章。謎をとくため姫は愛車のバイクとともに東京へ向かう!