お母さん、お腹すいたよ。
早く帰ってきて…!
玄関にはびっしり粘着テープ。
酷暑の中、電気の途絶えた暗い部屋で
監禁された姉妹の悲痛な叫びが響く…!
高坂ゆりは小学1年生。
病気の母・幸代と幼い弟ゆうたの3人で
アパートで暮らしている。
幸代は高校を卒業してすぐにデキ婚した後、離婚。
女手ひとつで子供を養おうとするが
仕事は長続きせず、職場を転々とした挙句、
うつ病を発症、ゴミ屋敷と化した部屋で
二人の子供を放置して寝込んでいた。
母子の窮状にNPO法人から
派遣されてきた世話好きの
中年ボランティア牧田フキエが知恵を授け
幸代に生活保護と児童扶養手当の受給手続きをさせる。
ところが、受給日、
通帳を見て目を輝かせた幸代は
支給金で自分の服を買ってしまう…!
「児童養護施設の子供たち」で衝撃を与えた
著者が描く里親シリーズ第6弾!