東元俊哉
『テセウスの船』作者が描く小児科医の物語命を繋ぐ、音がする――奇跡のような、尊い音が――少子化、モンスターペアレント、コンビニ受診・・・社会的問題が山積みな一方で、「もしも」の大病が患者の中に潜むことを決して見逃せない日々。そんな「子供が好き」だけでは戦えない“心のコスパが悪い”医療現場に、やさしい笑顔で向き合う小児科医・鈴懸真心(ルビ:すずかけまこ)。これは“ゆりかごから大人になるまで”の子供たちと、その家族に寄り添う、暖かく誠実な、小児科医の物語――