魔法使い 男性 ラノベ の検索結果 2件
-
魔法使いの召使い
陸凡鳥 魚
ただの人間です。不器用だけど頑張ります!
両親を亡くし天涯孤独の身となった少女、ビアンカのもとに届いた差出人不明の一通の手紙。それは、とある家で召使いとして働くよう彼女に促す手紙だった。わらにもすがる思いから、その手紙に書かれた手順通りに従ったビアンカは――なんと、異世界へと飛ばされてしまう!
しかも、働き口を紹介されたその家は魔法使いの家だった……。日がな一日研究ばかりしている尊大で気難しい魔法使いのエルヴィンと、小言は多いが面倒見のよい家政婦のメーネ。
そんな二人のもとで暮らしはじめたビアンカだったが、生来の不器用さが災いしての失敗の連続にメーネは呆れ気味。そこで、面倒くさがり屋のエルヴィンは、自身が編纂した魔法辞典をビアンカに手渡し、一時的に魔法を使うことを“許可”するのだが、やがて彼女は魔法界全体を揺るがすような大失態をやらかしてしまう……。
人間でありながら魔法使いの召使いとなった少女、ビアンカの失敗と成長の物語。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
こうして彼は屋上を燃やすことにした
カミツキレイニー 文倉十
「鳥肌モノ」と麻枝准が賞賛した、青春小説
「他に好きな人ができたんだ」
「い、嫌だっ」
彼氏のアメくんにフラれて生きる希望を失った私は、衝動的に学校の屋上へと向かう。身を投げるために。
けれどそこで私は、「ライオン」「ブリキ」「カカシ」と『オズの魔法使い』になぞらえて呼び合う奇妙な3人と出会う。みんな私と同じように死にたいと思っていて、だけど3人は「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」なんてあっけらかんと言う。拍子抜けして、自殺する気がしぼむ私。そして、アメくんとの思い出に彩られていない唯一の場所である屋上へと、日々、私の足は向くことになる――。
「独特の空気感を纏ったジュブナイル小説(あえてライトノベルとは呼びません)。オズの魔法使いに登場するキャラクター名で記号的に呼び合う仲間たちの物語なので、その空気が後半まで壊れない。そしてそれを壊す時=その隠されていた登場キャラクターの名前が一気に明かされるシーンは、鳥肌モノでした」と『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准氏が賞賛した、第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。