原画 男性 ラノベ の検索結果 3件
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人形遣い
賽目和七 マニャ子
世界はわたしを中心に回っているのです。
わたしの名前は坂上神楽。
凄くかわいくて頭が良く、芸達者で器用で立ち振る舞いも完璧。ダイヤモンドもはだしで逃げ出すとまで謳われる、まぁごく普通の世界的天才美少女である。
わたしのような、存在が主人公級の美少女というのは、やはりトラブルに巻き込まれるのが常なのである。そうした面倒に巻き込まれる自身の体質にだけは少し嘆きたくもなるものだ。
嘆いて、溜息を吐き、それからわたしは顔を上げ、ああ、溜息を吐く仕草すらも可愛らしい。そんなことを思いながら、胸に抱いた兎の人形を抱きなおし、二人の人物に視線を向ける。
壁際に追い詰められた、黒髪の少女と、狼面の男が一人。考えるまでもなく目の前の人狼が少女を襲っている場面なのだろう。
わたしはこのような人ならざる化け物を人知れず退治していく仕事をしている。そう、この『人形』を遣って――。
第7回小学館ライトノベル大賞、ガガガ賞受賞作。
イラストを担当するのは、ライトノベルの挿絵や原画などで活躍中のマニャ子
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
人類は衰退しました
田中ロミオ 戸部淑
にんげんさんは、かみさまです?
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は「妖精さん」のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官(ちょうていかん)”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。
【妖精さんたちの、ちきゅう】
三人の妖精さんを、内緒で事務所に連れ帰ってしまった主人公。彼らに名前をつけたことから、なぜか神様扱いされてしまってとんでもない事態に!
【妖精さんの、あけぼの】
お菓子が好きなのに自分では作れない妖精さん。主人公が渡したキャンディとなにげないひと言が、ペーパークラフトの文明を発達させる……!?
Key所属の原画家・樋上いたる氏が企画原案を担当したPCゲーム『Rewrite』では、竜騎士07氏、都乃河勇人氏とともにシナリオを担当。『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』、『灼熱の小早川さん』で業界の話題をさらった田中ロミオの小説デビュー作!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
灼熱の小早川さん
田中ロミオ 西邑
小早川さん。仲良くなったらなんになる?
人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸(いいじま・なおゆき)。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、なに不自由ない学園生活を手にした。
そんな飯嶋くんの前に立ちはだかったのは、クラス委員の小早川千尋(こばやかわ・ちひろ)。自らクラス委員に立候補し、邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子だ。席は中央最前列。
常にテンション高め、キレキレの彼女に、戯れに協力を申し出てみた飯嶋くんだったが、それは思いのほか純な反応で受け容れられてしまった。小早川さんの内面を知った飯嶋くんは、彼女を翻弄しにかかるのだが……。
Key所属の原画家・樋上いたる氏が企画原案を担当したPCゲーム『Rewrite』では、竜騎士07氏、都乃河勇人氏とともにシナリオを担当。アニメ企画進行中の『人類は衰退しました』、読者はもちろん各界人より絶賛された『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』に続く、田中ロミオのライトノベル作品第3弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。