生き 男性 の検索結果 400件
-
白い本の物語〔新装版〕
重松成美
愛書家であった父を亡くした少年・リュカは、
パリの街でショーウィンドウに飾られた美しい本を見つけた。
そこで出会った本の装飾家、ステファン・ボッシュに連れられ、
製本家、ステファン・ルイの待つアトリエへと足を踏み入れる。
父が愛し、ふたりのステファンが生きる、製本と職人の世界に
すっかり魅せられたリュカは、彼らの工房に通い始める。
自分の居場所を求めて――
2011年に
IKKICOMIXrareシリーズとしてスマッシュヒットを飛ばした表題作に、描き下ろしの新エピソード34ページ分を追加し、新装版として復刊。
少年・リュカとふたりのステファンにまた会える。 -
ムルチ〜三隅健作品集〜
三隅健
“日常をはみだそう、新しい世界が待っている”
「すごいバランスで生きてんのよ、ほんときせきだと思わない?」“触ると一週間で死ぬ”不思議な生き物を追う孤独な高校生・虫野は、謎の少女・意イトと出会い…(ムルチ)、
心を閉ざした少女・サリィが海岸で拾った不思議なガラクタ“ロボ”の秘密とは?(七色岬)。
IKKI新人賞「イキマン」受賞後、惜しまれつつ34歳で急逝。生涯を通じて「闇の中の一点の光」を求め続けた著者――その魂に触れる、珠玉の青春ファンタジー・全6編。
――健は、2008年の年末、生まれ育った町・福岡県大牟田市で亡くなりました。「イキマン」受賞から半年足らず、突然の事でした。残念ながら受賞後第一作は完成に至りませんでしたが、編集部で過去の作品をご評価いただき、このような形で、健の世界により多くの人が触れる機会をいただけた事を嬉しく思います。彼にとって、漫画は、たったひとつの夢でした。……漫画を読まれた方が、楽しい気持ちになったり、ちょっといい事やおもしろい事がありそうな気分になったら、彼にとって一番の喜びだろうと思います――(三隅氏の奥様のあとがきより) -
イキクチ〜色欲望の生霊事件簿〜
元山浩二
ある日、俺は生きながらにして霊となる特異な体質になってしまった。
霊だから、気づかれることもない。霊だから、女の子の部屋にもしのびホーダイ…って、俺はただの変態じゃない!欲にまみれたヤツらは成敗じゃ! -
最果てにサーカス
月子
大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す
23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりの
まだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。
自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた
秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也…
そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた−−
事実を基にフィクションを交えて描き出す、
文学に人生すべてをかける中也と秀雄…
『彼女とカメラと彼女の季節』月子が描き出す!
まだ無名だった二人の切なく物狂おしい物語が
今、ここに始まる…!! -
すばらしきかな人生―まさみ―
香川まさひと 若狭星
顔のない人の群れが歩いていく。自分の顔をはっきり持った女性に
猛烈に会いたい。「まさみ」は日本のどこにでもいるごく普通のありふれた
女。しかし「まさみ」は自分の顔をはっきりと持った女。この物語は現代日本に
生きる女たちの生き様を綴った読み切り連載形式のヒューマンドラマである。
第1集には、ハンセン病にかかっていた女性の、周囲の偏見に屈せず生きる様を描いた「侍とお人形」」。3.11で愛息を失った女性の苦悩を取り上げた
「お前の海」、不治の病を抱える少女とNPO法人のボランティアとのやりとりの
中で命の重さを考える「小さな旅」ほか9編を収録。 -
ワンダーランド
石川優吾
日本のとある街。平穏な日々を過ごしていた高校生のゆっこは、
ある朝自分の異変に気付く…
なんと、自分の体が小さくなってしまっていた!!動揺するゆっこ。
だがそれは、彼女を取り囲む全てのものが、
巨大化して襲いかかる、恐怖の始まりだった…!!
飼い犬のポコと共に、この混乱した世界に出て行くことになったゆっこ…
果たして、彼女は生き延びることができるのか…!?
彼女を含む多くの人々が小さくなってしまったのは何故なのか、そしてゆっこが出逢った謎の美少女「アリス」の存在…彼女は何者か!?謎が謎を呼ぶ、
スリルとサスペンスに満ちた大人気ダーク・ファンタジー、ついに開幕!! -
あの夏、最後に見た打ち上げ花火は
助供珠樹 春夏冬ゆう
彼女と出会った、忘れたくないあの夏の日。
何もないのどかな田舎町・松乃に暮らす中学2年生の眞田寛樹は、幼なじみの三島桐子・親友の阿久津恒正らと、毎年変わることのない夏休みを過ごしていた。そんなある日、徹夜をしてしまった寛樹は熱中症で倒れてしまい、助けてくれた謎の美少女・伊藤ノアに恋心を抱くようになる。日本語をうまく理解することのできないノアのために寛樹は妹のなずなと一緒になって、自分たちが暮らす町を案内したりしながら、徐々に距離を縮めていく。そんな時、寛樹はノアに過去の記憶がなく、深海生物に似た奇妙な生き物と共に自身がよく通っている駄菓子屋・伊藤商店の庭に倒れていたところを発見されたという事実を知る。さらに謎の生物がしゃべる名前が、先日まで自分が読書感想文を書くために読んでいた小説の作者の本名だということがわかり、ますます混乱していく。ノアが記憶をなくしたまま不安な毎日を過ごしていると感じた寛樹は、彼女の記憶を取り戻すべく、さまざまな場所に彼女を連れて行ったり、小説内に書かれたことを調べたりしていくのだが・・・・・・。第9回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品。中学生の男女が繰り広げる甘くせつないひと夏の青春グラフィティが登場。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
我がヒーローのための絶対悪
大泉貴 おぐち
正義と悪に彩られた青春ヒーローピカレスク。
日本のどこかにある地方都市、月杜市。どこにでもある規模のその街には1つだけ、他の街とは違っているところがある。それは1人のヒーローが街を守っているというところだ。
普段は女子高生として生活している少女・澪。彼女は悪の組織『禍嶽社リヴァイアサン』の怪人が街の平和を乱すとき、ヒーローに変身し日夜戦うのであった。そんな澪のヒーロー活動を見守る幼馴染の少年・武尊。なんの取り柄もない平凡な高校生である彼だが、武尊にはある秘密があった――それは、彼こそが禍嶽社リヴァイアサンの総帥・ヘルヴェノム卿なのである。武尊の目的。それはガイムーンとして生きる宿命を背負わされ、悪と戦わないと生きられない澪のために、宿敵として立ちはだかり続けることだった。
悪の首領とヒーローの関係は2人をどんな運命へと導くのか。
最愛の者を守るため、最愛の者と戦い続ける、正義と悪に彩られた青春ヒーローピカレスクロマンここに誕生!
イラストを担当するのは、「艦隊これくしょん -艦これ-」の敵艦デザインや「レーシングミク 2014 ver.」公式イラストを手がける実力派イラストレーター、おぐち。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
クレイジーハットは盗まない
神無月セツナ nyanya
「私の恋人を、いただきに参上する!」
主人公・シャルル=クロウリーは過去のある出来事から“ヴィスク”と呼ばれる人形を盗む怪盗となり、それらを所有する貴族たちから次々と人形を盗んでいた。そんなある日、シャルルは自分が出した覚えのない予告状がリオネ・ダユーという島に届いていることを知る。従者でありパートナーの少女・アンティークを伴って、その島に向かう途中、彼らを逮捕しようと追う騎士警察の一員で幼なじみのポシェットと遭遇。逮捕されそうになるも、なんとか彼女を説得し、無事に入島を果たす。
そこでシャルルたちは、この島を支配している“100年を生きる魔女”と言われる統治者・メイル=ゴーティエとその娘であるメイツェルと出会う。不老不死と呼ばれるゴーティエの秘密を知ることができれば、自分とアンティークの目的を果たすことができるかもしれないと考えたシャルルは翌日、彼女たちが住む大聖堂へと乗り込むが、そこで彼は家から脱出しようとしているメイツェルを発見し、助け出す。そこでシャルルはメイツェルからこの事件の真実、そして自分たちが目指すものの存在を知る――。
第8回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞のアクションファンタジーが開演!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
神器少女は恋をするか?
手島史詞 鉄豚
セカイを救うかわりに、恋を教えてください。
突如、機械が感染し「思念暴走体」となって制御不能に陥る現象、「M.O.Eパンデミック(思念暴走感染症)」が蔓延し、戦闘機や核兵器までもが暴走する危険に晒されている現代。
人類は文明を放棄するか、自ら作った機械によって滅ぶかという選択に迫られていた。
そんなとき、神話の聖剣、神剣の超常的な力をもつ「神器少女」が現れ、人類は、唯一機械に対抗できる戦力を手にした――かに思えた。
しかし、神器少女は突如この世界に命を授かり人化したため、世界を救う以前に「生きることに意味はあるのか」も分からない女の子たちで……。
世界を救うためには、彼女たちに「生きる意味」を教えてあげなければならない!
しかし、人生に迷う生まれたての少女達はどの娘も一筋縄ではいかない難ありの性格で……失敗すれば世界が滅ぶ学園ラブコメ、まずは友達からお願いします……!?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
魔女は世界に嫌われる
小木君人 そと
少年と魔女の娘の世界を敵に回した孤独な旅
器職人の父親と幼い妹と3人で暮らす少年ネロの平穏な日々は、国王軍の襲撃により唐突に終わりを告げる。
妹を背負い森へと逃げ込んだネロは、踏み入れたら二度と戻れない「不帰の谷」を抜け、とある古城へとたどり着く。そこで死の床に伏した魔女と、その娘・アーシェと出会った……。
魔女の存在が忌み嫌われる世界で、少年と魔女との間で交わされた約束。それは死んだ妹を生き返らせてもらうことを交換条件に、魔女の娘を安全な地へと護送することだった。魔女に恨みを持つ人々や魔獣たち、さらには魔女を戦争に利用しようとする軍隊……。
少年ネロは魔女の娘アーシャとともに、世界を敵に回すという辛く危険な旅に出る。少年と魔女の少女の恋と成長を描く冒険ファンタジー小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
キルぐみ
竹内佑 出水ぽすか
わかりあうこと、それは生きるということ。
大垣内 歩は中学時代の経験から、新しく通う転校先の高校では努めて静かに、そして目立たず生きることを志していた。
そして配属されたのは、仲の良いクラス。なにしろクラスに掲げるスローガンは『皆仲良く』。高校生にもなってこれは変だな、と感じつつも静かに過ごしていた。
そんなある日の授業中、学校上空を覆う巨大な鉄の塊が出現し、どよめく生徒たち。それに思わず興奮した歩は元来の性格が出てしまい、クラスの完璧美少女・赤糸に馴れ馴れしく話しかけるが、明らかに不機嫌にさせてしまい悔やむ。
そしてその日の晩。歩の携帯電話に赤糸からの着信があり、驚きながらも通話ボタンを押した瞬間、歩は意識を失う。意識が戻ると、そこは高校の隣に併設してる巨大病院のようだった。
突然、頭に響く声に従い歩いていくと、病室の中にキグルミが置いてあった。そのキグルミは自分を『サイク』と名乗ると「早く自分を着てくれ、このままだと殺されてしまう」と訴えてきた――。
竹内 佑の最新作は「他者と分かり合うこと」それを知るための物語。
世界観に華を添えるイラストを担当するのは人気上昇中の出水ぽすか。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
俺、ツインテールになります。
水沢夢 春日歩
地球を守るため、俺はツインテールになる!
観束総二は異常なほどツインテールを愛する普通の高校生。
ある日、彼の前に異世界から来たという謎の美少女・トゥアールが現れる。それと時を同じくして、総二の住む町に怪物たちが出現!
「ふははははは! この世界のすべてのツインテールを我らの手にするのだ!」
彼らは人々の精神エネルギー『属性力』を糧に生きる異世界人だった。トゥアールから、強力なツインテール属性で起動する空想装甲『テイルギア』を託された総二は、幼女のツインテール戦士・テイルレッドに変身!
この日から、テイルレッドと変態たちとの常軌を逸した戦いが始まった!
第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
猫にはなれないご職業
竹林七草 藤ちょこ
吾輩は猫又である。化け猫と一緒にするな!
凄腕陰陽師として名を馳せた春子が寿命で亡くなり、唯一の肉親を失った孫・桜子。悲しみにうちひしがれる彼女を見守る者がいた。飼い猫・タマ。タマは妖怪・猫又であると同時に陰陽師として春子の相棒だった。人語を解するタマは「まだ家族はいるぞ」と伝えたい。だがそれは出来ない。生前から春子は「桜子には陰陽師について何も知らないまま生きて欲しい」と願っていたからだ。しばらくして桜子の親友である命が声なき声に操られ、春子によって施されていた封印を解いてしまう。それはかつて桜子を喰らわんと襲ってきた妖怪。伝説の妖狐九尾にせまる八尾だった。
だが自分の死で封印が弱まる事を考えていた春子はタマと共に備えていた。桜子を守るため、タマは八尾の封印を破ってしまった命に協力を要請する。春子亡き今、代わりに人手がいる。
初めはタマが話すことに驚く命であったが、徐々にタマの想いを理解する。
『桜子を助けたい』
それが1人と1匹に共通する願いであった。そして八尾襲来。タマが八尾の圧倒的強さで絶対絶命になるが、なんとか囮になり目的地へ誘導。タイミングを合わせ命が、春子とタマの全てを込めた、陰陽道の真髄「蒼龍」を解き放つ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
最弱の支配者、とか。
竹内佑 明星かがよ
第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ!
「総統様!第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ!」
―彼女は物凄いスピードで公園の中ほどにある桜の広場へ無様に激突するやいなや、ユキトに向かって叫んだ。ユキトが願ってきた平凡は、こうして崩れ始めた――。
平凡高校生、松原ユキト。
自分が平凡な高校生であることに誇りを感じながら生きてきた。平均的な公立高校へ入学し、平均的に運動も出来、家庭環境も平均的。このまま自分の人生は平和に過ぎて行けば良いと考えていた。なのに・・・。登校中のユキトの目の前で、性懲りもなく墜落してきた「桑畑」と名なる美少女のせいで、ユキトの平凡人生がみるみる崩れ始める!
自分は未来のユキトの忠実なる部下なんですと言ってきかない桑畑。彼女の話によると、なんでもユキトは30年後の世界の支配者で、その未来のユキトの命によって現世に転送されてきたのだという。当たり前だが平凡を愛するユキトはまったく信じられない。しかしストーカーのように何処までも付いてくる桑畑!
いい加減にしろ! いったい何がしたいんだ! と問いつめると彼女自身も自分がなぜここにいるのかわからないのだという・・・。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
オブザデッド・マニアックス
大樹連司 saitom
級友たちを襲う死者の群れ……ほくそ笑む僕
「最悪の学校、どうしようもない社会。ゾンビが現れてぶっ壊してくれればいいのに」
現実を呪い、ゾンビ映画を観ることだけが生き甲斐のネクラ高校生・丈二。
しかし、臨海学校で訪れたとある島で、丈二たちは本物のゾンビパニックに遭遇することになる。
ゾンビ映画マニアの知識とハッタリで、クラスメイトを救い皆から頼りにされることになった丈二はヒーロー気分に酔いしれるが、逃げ込んだショッピングモールで、とんでもない光景に出くわす。
それは、ゾンビパニックに乗じて生徒たちを奴隷化し君臨した「女王」が支配する、とんでもないコミュニティだった――。
『ほうかごのロケッティア School escape velocity』でロケットと青春を描いた大樹連司が、今作ではゾンビとルサンチマン・ヒーローの組み合わせで青春の暗部を抉り出す。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
こうして彼は屋上を燃やすことにした
カミツキレイニー 文倉十
「鳥肌モノ」と麻枝准が賞賛した、青春小説
「他に好きな人ができたんだ」
「い、嫌だっ」
彼氏のアメくんにフラれて生きる希望を失った私は、衝動的に学校の屋上へと向かう。身を投げるために。
けれどそこで私は、「ライオン」「ブリキ」「カカシ」と『オズの魔法使い』になぞらえて呼び合う奇妙な3人と出会う。みんな私と同じように死にたいと思っていて、だけど3人は「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」なんてあっけらかんと言う。拍子抜けして、自殺する気がしぼむ私。そして、アメくんとの思い出に彩られていない唯一の場所である屋上へと、日々、私の足は向くことになる――。
「独特の空気感を纏ったジュブナイル小説(あえてライトノベルとは呼びません)。オズの魔法使いに登場するキャラクター名で記号的に呼び合う仲間たちの物語なので、その空気が後半まで壊れない。そしてそれを壊す時=その隠されていた登場キャラクターの名前が一気に明かされるシーンは、鳥肌モノでした」と『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准氏が賞賛した、第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
花咲けるエリアルフォース
杉井光 るろお
桜は舞い散り、少女と少年は戦空を生きる。
戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、なぜか――桜色に輝く不思議な飛行兵器と、そのパイロットの少女、桜子だった。
「おまえを徴兵する」
「乗れ。おまえの翼だ」
桜とリンクした特殊な戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器《桜花》のパイロットとなり、色気過多の先輩や、レディース上がりの凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい学校生活と、災難続きの訓練と、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく……。
『神様のメモ帳』、『さよならピアノソナタ』、『剣の女王と烙印の仔』など多くの人気作を執筆し、『このライトノベルがすごい!』の著者部門で5位にランクインする杉井光の渾身のオリジナル新作。
イラストは『機巧少女(マシンドール)は傷つかない』『ムシウタ』などの、るろおが担当。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
黄昏世界の絶対逃走
本岡冬成 ゆーげん
第4回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞
『黄昏予報の時間です。本日の黄昏濃度は約80パーセントになる見通しです。発作的な自殺には注意しましょう』
全天を覆う茜色の空。《黄昏》はヒトの弱い心に入り込み、支配し、死に至らしめる病の元凶。世界は《黄昏》により憂鬱になり、生きる気力を失った人々で溢れていた――。
そんな世界でフリーのエージェント(なんでも屋)を生業としていたカラスは、革命家・カヤハラから、《黄昏》を浄化するという《黄昏の君》の奪取を依頼される。超長距離輸送列車《トワイライト》により帝都に輸送される最中、転覆した車内から気絶した《黄昏の君》――飾り気のない黒いドレスに身を包んだ美少女・メアリを奪ったカラスだが、なぜかメアリはカラスに懐き、ともに目的地までの短い旅を続けることになる。行く先々で《黄昏》に冒された人々との出会いと別れを繰り返しながら……。
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』『おおかみかくし』など、数々のメディアでヒット作を世に送り出している竜騎士07氏がゲスト審査員を務めた「第4回小学館ライトノベル大賞」にて、優秀賞を受賞した作品がついに刊行! 『とある飛空士への追憶』(著/犬村小六)をも彷彿とさせる、青年と少女の逃避行。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
鬼さん、どちら
有永イネ
三千人にひとり「鬼」のいる日常。「鬼」には「先天性頭部突起症」という名前がつけられ、節分の風習もなくなった。周囲に気をつかわれながら生きている鬼の女子高生・崎、崎のことが気にかかる同級生・ゆいこ、「突起症の天才少年」という過去を引きずるチェロ弾き・真央、かつて「鬼」だったがツノを切除した奥富、「鬼」を嫌悪する崎の担任・端場――――「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。
-
残響
高橋ツトム
とある工場町で、漫然と日々を過ごす智(さとる)。彼が暮らす安アパートの隣室には、元ヤクザの老人、瀬川が住んでいた。
ある日、智は瀬川から「500万渡すから、自分を殺してくれ」という依頼を受ける。
躊躇する智だったが、瀬川から、智の中に巣喰う狂気を見抜かれ、彼自身の心にも変化があらわれはじめ…!?
人間の心の闇と、生き方を問う、
超実力派作家、高橋ツトムが挑む新境地、青春逃走物語!! -
天国ニョーボ
須賀原洋行
最愛の妻を亡くした漫画家にできること。
それは、描くこと。
あのニョーボ、“よしえサン”との死別を明かし、
ペンを置いていた愛妻マンガ家S、須賀原洋行。
漫画という、自らが創りあげる世界の中に
ニョーボを生き返らせるため、
尽きない想いを抱きしめながら、
哀しみと対峙しながら、いまペンを握る!
それは、ホホホなニョーボ、よしえサンと再び笑うため。
至高のシリーズがいま始まる!!!!!! -
北崎拓選集 むく毛のアン
北崎拓
いつも愛する人のそばにいたい!! 若さと純粋さを信じて、今をけんめいに生きてみたい!! なぜなら、自分をふり返った時に、後悔したくないから!! ――死を間近に迎えた老犬と最愛の飼い主である少年に訪れた奇跡。だが、その結末は…!?(「むく毛のアン」) 他に、デビュー作「英雄(ヒーロー)行進曲」、「未完成ストリート」、「DEM」の3編を収録。スポーツラブコメ漫画『なぎさMe公認』で知られる北崎拓が放つ、傑作短編集の第1弾! ファン必読!!
-
戯れ男 戯れ師(デジタルセレクション)
藤子不二雄(A)
ギャンブルなどに翻弄される人間の本性を哀れにも痛快に描いたコメディ。お調子者で口から先に産まれたような戯れ(=ふざけた)男・ザレオの自由気ままな生き様が人気を得て、続編「戯れ師」も連載。大人向けアンチヒーローが印象に残る。
-
東京荒野(サバンナ)
久保田千太郎 能條純一
弱肉強食は自然の掟。生物界に連綿とつながる食物連鎖を直視しないで生きものは語れない。その真実の一瞬を撮るため、野性との距離を縮めるため、世界を歩いてきた男・隆三。動物を専門に撮る孤高のプロ・カメラマン。恋人のニュースキャスター・三輪柚子の待つ日本に久し振りに帰って来た――。そんな隆三を待っていたのは柚子だけではなく、大都会・東京で人間が起こした数々の事件だった…!! この決定的瞬間を見逃すな!!
-
五月原課長のつぶやき
中島徹
▼第1話/男と女の初めての日▼第2話/男と女の週刊誌スキャンダル▼第3話/男と女の吉凶しばり▼第4話/男と女の懐妊劇▼第5話/男と女の昼下がりの○事▼第6話/男と女の聖夜は灯りを消して▼第7話/男と女の悲鳴はじめ▼第8話/男と女の下半身問題▼第9話/男と女の強制スキンシップ▼第10話/男と女の甘露なるイベント▼第11話/男と女の早春物語▼第12話/男と女の理容師にあれこれ▼第13話/男と女の新人にあれこれ▼第14話/男と女の白衣にあれこれ▼第15話/男と女の悩殺!勝負水着▼第16話/男と女の興奮!愛玩動物▼第17話/男と女のいけないビデオ鑑賞▼第18話/男と女のヘアー騒動▼第19話/男と女の疲労宴▼第20話/男と女の破廉恥対決▼第21話/男と女の夜のひそひそ話▼第22話/男と女のときめきサマーデー▼第23話/男と女のグッバイサマーデー▼第24話/男と女の超カ・イ・カ・ン〜快汗〜▼第25話/男と女の破廉恥対決再び▼第26話/男と女のおーごんの裸婦▼第27話/男と女の真昼間は別の顔?▼第28話/男と女の煩悩ネットワーク▼第29話/男と女の高嶺の花束▼第30話/男と女の世紀末10大ニュース▼第31話/男と女の愛のアミューズメントパーク▼第32話/男と女の反逆のメロディー▼第33話/男と女の愛のかけら集め▼第34話/男と女の甘美なる罠▼第35話/男と女の賞味期限▼第36話/男と女のあぶないふたり▼第37話/男と女の止まり木の夢▼第38話/男と女の夜のメガトン打線▼第39話/男と女の恋の総当り戦▼第40話/男と女のあやしい密室劇●登場人物/五月原清隆(五月といえば「端午の節句」。それゆえ五月原を“セックハラ”と読まれ、“セクハラ課長”の名で皆に恐れられている、某社営業二課の課長。本人は“頼れる中間管理職”を自称している)●あらすじ/営業二課の課長・五月原清隆…本人は全然そんな気ないのに、何気ないちょっとした行動がセクハラ扱いされ、“セクハラ課長”のあだ名で恐れられている、とっても気の毒な人である。行動すべてが裏目に出る男の生き様、笑ってばかりもいられない!?●本巻の特徴/特別企画として、五月原の入社から現在までの遍歴を綴った「五月原課長のなりゆき」、登場人物紹介「五月原課長ととりまき」、
-
南倍南勝負録 玄人(プロ)のひとりごと
中島徹
▼第1話/玄人・南倍南の心意気▼第2話/玄人のリズム(其ノ一)▼第3話/玄人のリズム(其ノ二)▼第4話/ヤキトリ寸前の玄人▼第5話/ああ、流局物語▼第6話/ローカルルール対策▼第7話/謎の玄人雀士登場▼第8話/本物のタコ焼き▼第9話/残しておいた玉子▼第10話/我がひいきチーム▼第11話/仁義なき兄弟…!?(其ノ一)▼第12話/仁義なき兄弟…!?(其ノ二)▼第13話/やっぱり多い!!▼第14話/麻雀の食い合わせ▼第15話/ああ、親知らず…▼第16話/新人メンバー登場▼第17話/謎玄人の幼少期▼第18話/続・仁義なき兄弟▼第19話/徹マンcoffee悲話(エレジー)▼第20話/一九八九年麻雀総決算▼第21話/絶好調の因果関係▼第22話/ラグビーに賭けた一夜▼第23話/ある雪の日の出来事▼第24話/何も知らない愚か者…▼第25話/玄人好みの相撲勝負▼第26話/純粋に“花より団子”▼第27話/勝負に生きる男の生き様▼第28話/名前ねえ…(其ノ一)▼第29話/名前ねえ…(其ノ二)▼第30話/もう一人の南倍南▼第31話/(番外編)玄人雀士の息抜き▼第32話/(放浪編)下車のタイミング▼第33話/(放浪編)仲居さん、いざ勝負!!▼第34話/(放浪編)食べたかった“モノ”▼第35話/(放浪編)温泉饅頭の食い方指南▼第36話/(放浪編)玄人雀士の返し技▼第37話/(放浪編)一九九0年麻雀総決算▼第38話/(放浪編)一味違う玄人の初詣▼第39話/(放浪編)うっ…もう一本!!▼第40話/(放浪編)南国への道標(しるべ)のない旅▼第41話/(放浪編)カニの正しい食い方▼第42話/(放浪編)スッポン料理の余韻▼第43話/(放浪編)常連客が食べる漬け物▼第44話/さて、次に何を切る!!▼第45話/南倍南のプロ野球観戦▼第46話/明鏡止水の境地に達す▼第47話/懐かしき金魚すくい ●登場人物/南倍南(みなみ・ばいあん。食文化にはじまり、あらゆることの“玄人”と自負する男。凄腕の玄人雀士と自分では思っている)。 ●本巻の特徴/南倍南の好敵手その1、南倍南の好敵手その2、南倍南の好敵手その3、南倍南の好敵手その4 一週間完成雀力養成料理メニュー(第1日目〜7日目)
-
犬部!ボクらのしっぽ戦記
高倉陽樹 はまなかあき 片野ゆか
舞台は東北。行き場を失ってしまった犬に寄り添い、 新たな“生き場”をつくる。その数年間約100頭! 生き物相手、その道は当然困難をきわめ… 寝る間もなく身体はしんどいけど、 犬達が喜ぶ姿はすべてを吹き飛ばしてくれる! 原作本はポプラ社からの刊行。推薦図書とする学校が目白押し。 学生の活動なので、甘さ、弱さ、ゆるさが垣間見えるけど それだけに応援したくなる。 描き手の高倉氏が大の犬好きで、犬の描写も秀逸! 『犬部!』初のコミカライズです!!
-
四次元世界
松本零士
▼第1話/ヤンの生きた世界▼第2話/未完成▼第3話/第3生命帯▼第4話/新世界はむらさきの空▼第5話/ヒミコの矢▼第6話/電話▼第7話/幽霊世界▼第8話/わが愛の幻影▼第9話/無限世界のヤン▼第10話/みどりの国のマーヤ▼第11話/さらば生命の時▼第12話/サレルヤの森▼第13話/蛍の青い火▼第14話/幻想世界のアム▼第15話/140万光年の沈黙▼第16話/インパールの雪▼第17話/古本屋古本堂▼第18話/緑の環▼第19話/ブーメラン▼第20話/枯木霊歌▼第21話/グリーンインセクター▼第22話/海軍拳銃1851▼第23話/衛星2連独房▼第24話/狂詩曲第五番▼第25話/無限軌道1997 ●あらすじ/太陽に飲み込まれる寸前に、地球を脱出してきた者たちが住む惑星でのこと。祖父と洞窟に住むヤクは、壁に絵を描いて暮らしている。彼は力が弱く、他の男たちのように狩りをすることができない。そして彼の絵のモデルになっていたマヤは、そんな彼に愛想を尽かして、強い男ムウに従って旅に出ていってしまう。弱肉強食の世界が始まったのだ(第4話)。▼売れない絵描きをしている蜜蜂のヤンは、家のそばで美しいカゲロウのレアがうずくまっているのを見つけ、休ませることにする。ヤンは光り輝くような彼女に惚れてしまい、「いつまでもここにいていいよ」とまで言うのだが、金色に輝く身体を持つロロが迎えに来ると、彼女はヤンを捨てて出ていってしまうのだった。「あなたは自分の世界を持っている。私達には目に見えるものだけしか持ち合わせがない」という言葉を残して…(第9話)。
-
コクピット・レジェンド
松本零士
▼第1話/誇りの墓標▼第2話/暗黒の魔女▼第3話/振動(フラッター)100▼第4話/界雷防御線第13号▼第5話/碧血の旗▼第6話/冥界からの手紙▼第7話/真空流体▼第8話/錆の海の旅人 ●あらすじ/終戦直前、浮かぶだけで動かない城と化した空母。そこに残された艦載機は2機。そのうちの1機を指し「これには俺が乗る」と島田大尉。残る1機の搭乗者は決まっていなかった。オイル漏れのひどいその飛行機を嫌がる仲間に、田川一飛曹は「俺は飛べればなんでもいい」ともらす。深夜、飛行機から照準器をはずした島田は田川を連れ、それを死んでいった同期生の残したプロペラの隣に埋める。これは誇りを埋めた墓、島田は田川に向かって「おまえには埋めた誇りを見届ける義務がある」と言うのだった。そして翌日、敵襲が現れ出撃する2人。だが、田川の飛行機は故障で満足に飛べず、島田はただ一人戦場に散る(第1話) ●本巻の特徴/ビッグコミックオリジナル増刊号に掲載の作品を中心に、第2次大戦中の飛行機にとり憑かれた男たちの生きざまを描く。「ザ・コクピット」「ケースハード」と続く、巨匠・松本零士のライフワーク「コクピット」シリーズ最新作。