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RAINBOW ―二舎六房の七人― 1巻
- 作者
- 雑誌
- 価格
- 630pt/693円(税込)
▼第1話/After the rain▼第2話/Breaking away▼第3話/Carry on▼第4話/Down by law▼第5話/Eagle fly free▼第6話/Falling higher▼第7話/Going down▼第8話/Hearts on fire▼第9話/In flames ●主な登場人物/水上真理雄(マリオ。17歳。女子高生に暴行を加えようとした担任教師に重傷を負わせ、殺人未遂で少年院へ)、桜木六郎太(アンチャン。18歳。マリオたちから慕われる兄貴分。自身の罪状は親殺しらしい)●あらすじ/昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいた。マリオたちはいきなり六郎太にケンカをしかけるが、逆に叩きのめされてしまうBだが六郎太は殴り倒しただけでそれ以上は何もせず、さらに煙草をみんなにまわす優しい男だった。それまで馴染みのなかった年長者の優しさに触れ、マリオたちは六郎太を慕いだす(第1話)。●本巻の特徴/まだ敗戦の傷跡が残っていた昭和30年(1955年)の日本。湘南特別少年院の二舎六房に六人の少年が堕ちてきた。大人が起こした戦争のあおりを喰らって心に傷を負い、それぞれの理由で犯罪に手をそめて、社会のクズと蔑まれるようになってしまった少年たち。マリオをはじめとする六人と、そこで出会ったアンチャンこと六郎太との間には、いつしか友情と絆が芽生え、「再来年の夏、外(シャバ)に出る」ことを唯一の、そして大いなる夢として心に抱き、過酷な日々を乗り越えていく。安部譲二・原作、柿崎正澄・作画によるリアリティーあふれる物語の第1集。本巻では、ジョーとスッポンの脱走のエピソードを中心に描かれる。●その他の登場人物/遠山忠義(ヘイタイ。17歳。罪状は暴力行為・不法監禁容疑)、野本龍次(バレモト。17歳。詐欺横領・置き引き)、松浦万作(キャベツ。17歳。暴行傷害・飲酒等不良行為)、横須賀丈(ジョー。16歳。暴行傷害・不純異性交遊)、前田昇(スッポン。16歳。多額窃盗累犯)、石原(少年院の教官。だが矯正教育者としての自覚はまるでなく、歪んだ感覚で少年たちに接する)●その他のデータ/巻末には、安部譲二、柿崎正澄両作者のあとがきを収録。