耳の聴こえない少女が戦時下を生きる成長譚「わたしの頭の中にはいろんな言葉があるけれど、いつも伝えられない。一人ぼっちだ」1944年、終戦前年。耳の聴こえない少女・文(ふみ)は、空襲で家族を失った。親戚から厄介払いされて転々とするなか、行きついたのは親族でも知人でもない夏目家。夏目家の次男・功雄(あつお)は、女中として働くことになった文に対し、最初はどう接したら良いかわからなかったが、次第に距離が縮まっていく…