四月八日 月曜日。高校2年生 始業式の朝。はじまりの季節に何かが起きる予感を覚えながら、食パンを口にくわえた少女 岩瀬 由佳はいつもの通学路を走り抜けた。あの曲がり角を過ぎれば、世界が彼女を忘れるとも知らずに――!!