おどおどして上手く喋ることもできない、住む世界も違うってわかってる。だけど好きになったら仕方がない。気持ちを伝えられれば十分だと思っていたのに、彼は私を受け入れてくれた。彼が望むなら、初めてだけど、やり方だってわからないけど喜んで捧げよう。だって私は真宜くんの彼女なんだから――。

趣味のお菓子作りでワ―クショップを開いたあたし。でもそこで鬼上司として有名な村主さんと会うなんて!! 意外な趣味に驚きながら、村主さんの真剣に取り組む姿勢や嬉しそうにお菓子をほおばる表情にキュンとしちゃってる!? いやいや、これは鬼上司の恥ずかしい秘密を握ったチャンスなんじゃない!?

私の本当の恋は、高校時代につき合った彼ひとりだけ。今となってはわがままで別れてしまったことを後悔してる…。そんな彼と同窓会で再会できるチャンスが！あの頃と変わらない優しい彼。彼女がいるって聞いたけど関係ない。もう一度奪い返してやる！
私の嘘さえ、きっとあなたは包んでくれるでしょ？

元上司のあなたと初めて関係を持ったのは、あなたが会社を辞めて、寝たきりの奥様が亡くなったあと。たった一度の関係を最後にあなたは私の前から姿を消した。今、何事もなかったように私の前に現れて、隣にいるけれど、今でもあなたを想う私の気持ちはどうしたらいいですか？近くて遠いこの距離がもどかしい…。

昔から、欲しいと思ったモノは全部手に入れてきたわたし。それがたとえ、人のモノでも…。
そんなわたしが今一番気になるのは、憧れのインスタグラマー・舞花さんの彼氏。でも、この人だけはダメ。だって私にキラキラした世界を見せてくれる舞花さんの彼だもん。
あ―…羨む気持ちが止められない…。

姉に代わり大企業の御曹司・龍之介と結婚した愛子。たとえ愛がなくても、妻となったからには全力で夫をサポ―トいたします！それに…態度は冷たいけど、優しい言葉をかけてくれる龍之介さんのことが、今はなんだか気になるんです。だから私、龍之介さんとなら大丈夫だと思っていたのに――。