時計 ラノベ の検索結果 3件
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君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る
零真似 純粋
交わることのない、君と出会った。
天空に浮かぶ「世界時計」を境に分かたれた「天獄」と「地国」。地国で暮らす死者の僕はある日、常夜の空から降ってくる彼女を見つけた。
一目見た瞬間から僕はもう、恋に落ちていた。
彼女の名前はファイ。僕の名前はデッド。
彼女はヒトで、僕は死者。だからこの恋は、きっと実らない。
それでも夜空は今日も明るい。
二つの世界の引力バランスがひっくり返る「天地返り」の日まで、僕は地国のゾンビから彼女を守り、そしてきちんと「さよなら」を告げる。
これはやがて世界を揺るがすことになる、相容れない僕たちの物語だ。
第14回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ヒイラギエイク
海津ゆたか やすも
走って行かなきゃいけない夏がある。
中学二年生、夏休み。あの村で僕、荻原出海は仁科美音と出会った。
望んでいたはずの静かな夏とは違う、騒がしくて賑やかな日々。都会の喧噪や家庭の事情からやっと離れられたと思っていたのに、僕を待っていたのはそんな毎日だった。都会から来た僕には、それが少し気恥ずかしくて、それが少し煩わしくて……。それでも美音はいつも僕に笑顔を向けてくれた。
青い空、入道雲、蝉の声、小川のせせらぎ、打ち上げ花火、夜空に輝く天の川。あの夏のぜんぶの景色に美音がいた。中学二年生の僕は、この一瞬が永遠に続くと思っていた。あの夏はずっと終わらないと思っていた。けれども、時計は針を刻む。時間は未来への一方通行で、どんなに願ってもひとつひとつ年を重ねていくのがコトワリだ。
やり直せない過去。取り戻せない夏――だからこそ僕は、走り続けなきゃいけない。どれだけの時間が過ぎていっても、どれだけの距離が離れていても、もう一度君に会いたい夏があるから。
第10回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。新進気鋭のイラストレーター・やすもがイラストを担当。忘れられないあの夏に会いに行く、少年少女の青春グラフィティー。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
いばらの呪い師
望月朔 大谷久
第4回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作! 帝都を舞台に知恵と暴力が激突する、超異能バトル!
竜騎士07イチオシ! 審査員特別賞受賞作!
「怪人三日月卿、あれが目障りだ」帝都治安維持局“鬼灯機関”の指令・桜下屍人は告げる。帝都で暗躍し、次々と未解決事件を引き起こす怪人三日月卿を捕まえねば、孤島に兄妹揃って島流しにする、と病葉兄妹の兄・九郎に宣告する。
力を暴発させ、街を火の海にしたこともあるほどの“呪い師”――病葉兄妹の妹・夕日をうまくコントロールして、全能の力を持つと称する三日月卿の謎を暴き、逮捕しろと言われた九郎は、ひとり、人里離れた釈迦堂こるりの店を訪れる。
九郎は知っていた。
時計店を営む彼女が、かつて“怪人三日月卿”だったことを――。
怪人三日月卿を名乗る者の正体は誰か?
人々が翻弄される能力の秘密とは?
目標を拘束する鎖の力をもつ病葉九郎。ワナにかかった者の身動きを封じる“水銀蜘蛛”や狙った相手を焼き尽くす“炎獄蝶”を用いる病葉夕日。対するは式神を操り、空を飛び、巨大な機械人形を動かし人を化かす犯罪の天才・三日月卿。
謎が謎を呼ぶ超ヒット作『うみねこのなく頃に』『おおかみかくし』で知られるあの竜騎士07がゲスト審査員をつとめた第4回小学館ライトノベル大賞、審査員特別賞受賞作!
帝都を舞台に知恵と暴力が激突する、超異能バトル!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。